IGFAルールに適合する仕掛け例(第2弾)

IGFAが提唱するスポーツフィッシングでは、「1本のハリに対して1尾の魚」というフェアなファイトが基本です。複数のフックを使った仕掛けは、条件を満たさない限り記録対象外となります。
この理念に基づき、IGFAは2024年9月に「餌釣りにおける2本バリの使用ルール」を明確化しました。JGFAではこの改定を受け、同年12月にルール概要と図解をホームページでご紹介しています(※下記参照)。
その後、2本バリを使用した仕掛けの中には、構造によって記録申請が失格となるケースが出ています。
こうした状況を踏まえ、仕掛けの適合・不適合の例を整理しました。記録申請時の失格を防ぐためにも、ぜひご確認ください。(※掲載内容は2025年イヤーブックより抜粋)

【胴付き仕掛けについて(2024.12月掲載内容)】

現代的な倫理観にもとづき、次世代を見据えた倫理的な釣りを提唱するインターナショナル・ゲームフィッシュ協会 (IGFA) は、このたびボトムフィッシングの2本バリ仕掛けに関するIGFAルールの文言を見直しました。
 
最新版はこう改定されています(暫定訳)。
「ボトムフィッシングの場合は、シングルフックを2本まで使用することができる。2本のフックは、別々のハリスまたはドロップで取り付けなければならない。フックを含めたハリスまたはドロップの合計長は、リーダー本線に設けられた接続部間の長さを超えることができない。2本のフックは、別々の餌に埋め込むこと。」
 
この改定は、旧来の「2本のフックは……充分に離しておくこと」という記述をより具体的にして欲しいという釣り業界からの要請に対応したものです。これによってあいまいさがなくなり、ファウルフッキング(スレ掛かり)の可能性も低減し、記録の正当性と釣りにおける倫理がさらに高まることになるでしょう。
 
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B + C ≦ A
フックを含めたハリスまたはドロップの合計長(B + C)は、リーダー本線における結節間の長さ (A) を超えることができません。
 
A リーダー本線における枝バリ結節点の距離
B ハリス(ドロップとも呼ぶ)の長さはフックのベンドから本線との結節点までを測る
C ハリス(ドロップとも呼ぶ)の長さはフックのベンドから本線との結節点までを測る

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IGFAは、2024年9月11日にこのルールを発表し、即日発効となりました。
これに伴い、日本記録も2024年12月7日以降はIGFAルールに準じることとなりました。


【イヤーブックでさらに詳しく】
今回の図は、2025年イヤーブックに掲載された内容をもとに整理しています。ルールの原文、図解、仕掛け例、申請時の注意点などをコンパクトにまとめた一冊です。
釣り場での確認や、申請前のチェックにも便利です。ぜひご活用ください。

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