深場から釣り上げて潜れなくなった魚のリリース方法

深場から釣り上げ、潜れなくなってしまった魚のリリース方法

 JGFAが提唱する『いい釣りをいつまでも。』とは「質の高い魚釣りの永続」です。
この実践に最重要な技術として「キャッチ&リリース」は釣魚の保全に不可欠な常識となっています。
例えば多くの方がリリース不可能だと感じる、口から胃が飛び出したり、目玉が飛び出してしまった魚達も魚を一定の水深まで沈めてからリリースすれば、生存が十分可能だということも今や実証されています。そこで今回は深場から釣り上げて自力では潜れなくなってしまった魚のリリース方法をご紹介しましょう。

【リリースする水深の目安】
「いったいどれ程の水深から釣った魚たちにこうした配慮を図ればよいのでしょうか?」ごもっともな質問です。目安としては15m以上ある水深の釣り場で釣りあげた魚たちにはこうした気使いが必要です。

【リリースの実際】
まったく難しく考える必要はありません。『リリースツール』を使ってハリがかりした水深まで沈める。これが最高です。しかし、近年の研究ではその魚をハリがかりさせた水深の半分まで沈めることで十分リリースできるという調査結果も出ています。すなわち、『リリースツール』にPEライン(4号~以上)をセットしフックをリリースする魚の口にかけ、ツールの重さあるいはオモリで魚を一定の水深までラインをフリーにして一気に沈めます。そして、魚が帰っていける水深でアワセを入れる要領で竿をしゃくるかラインを引っ張れば、ゲイプに結んだ糸が引かれることにより針が魚の口から外れ、狙いの深さで魚をリリースすることができるのです。
 

★市販の専用リリースツールのご紹介および当記事の続きはこちらをダウンロードしてご覧ください。

深場から釣り上げて潜れなくなった魚のリリース方法

深場から釣り上げて潜れなくなった魚のリリース方法 (3.2MB)

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■釣った水深Aまで沈めるのが理想だが、近年の研究ではハリがかりさせた水深の半分Bまで沈めることでOKという結果も出ている。

自作したリリースツール。オモリは沈める水深、魚の大きさによって変えることで対応できます。

自作リリースツールのフック拡大。フックとオモリの接続はスナップスイベルをご使用ください。