年頭のご挨拶

JGFAメンバーの皆さま、アングラーの皆さま。2026年あけましておめでとうございます。

 私たちの活動と深い関係がある水産庁ホームページには「遊漁の部屋」が設けられています。個々のアングラーの小さな「漁獲」も、国全体で見れば膨大な量となり、水産資源や環境への影響を無視できない段階にあります。つまり、私たちアングラーもスポーツとしての立場に甘んじるのではなく、一定の責任を担う必要があると考えられます。
JGFAはその責任を、行動倫理の象徴であるT&R(タグ&リリース)、C&R(キャッチ&リリース)、バッグリミットの推進によって果たしていきたいと考えています。

 JGFAは小型のみならず大型魚も積極的にリリースすべきと考えます。それは資源保護に加え、可能な限り多くのアングラーが、成熟した魚とのフェアなファイトを共有する機会を守るためでもあります。
T&R、C&R、バッグリミットは、アングラー間の公平性を保つ行動規範でもあります。その基盤にあるのは倫理であり、それを支えるのが法律・条例・ルールの遵守です。
昨年、日本近海でのトローリング完全開放に一歩を進めましたが、その定着にはルール遵守が不可欠です。トローリングの発展のためには、アングラーの高い倫理観が必要です。

 JGFAはIGFAルールの普及とフェアな釣りの推進に努めてきました。しかし、IGFAルールの頻繁な更新に理解が追いつかない事例も見られます。
そこで本年はオンライン講習を導入し、審査員として必要な知識・倫理・判断基準を確実に習得できる体制へと刷新しました。資格テストもオンラインで実施し、どなたでも応募できます。

 理念を実践に結びつけるには、会員基盤の強化と合理化が不可欠です。もはやコミュニケーションの中軸を担うスマートフォンのアプリをリリースし、会員諸氏の利便性向上をはかります。
また、長年据え置いていた年会費を、ご理解を得て改定し財政基盤の強化を図りました。会員以外でも、一定の条件を満たせばJGFAのプログラムに参加できるカテゴリーも整備しています。

 JGFAは社会貢献にも強い意欲を持っています。ジュニア部門は若年層にアウトドアの楽しみを教えることを目指し、T&R、C&R、バッグリミットの実践は社会への直接的な貢献となります。
2025年7月に開催された、「第47回JIBT国際カジキ釣り大会」の出場チーム有志は、下田公園下のペリー上陸記念碑前での物販・飲食販売収益を子ども食堂へ寄付しました。
地域の子どもたちの健やかな成長と居場所づくりを支援する取り組みです。

この大会は今後も、釣りを通じた交流の場であるとともに、地域とともに歩む大会として発展を続けます。
「いい釣りをいつまでも」の精神を、こうした活動の中でさらに育んでまいります。


NPO法人 ジャパンゲームフィッシュ協会
会長 長鋪毅一郎