年頭のご挨拶


年頭のご挨拶
JGFAメンバーの皆さま。アングラーの皆さま。
2023年新年のご祝辞を申しあげます。


 どうやら新型コロナウイルスによるパンデミックを乗りきることができそうな雰囲気を感じます。JGFAの活動も、パンデミック前の状況に戻りつつあるように感じています。皆さまはいかがお考えでしょうか。
フィッシングという趣味は不思議です。通常趣味は、人が属す様々なカテゴリーによって分別されていると言われます。もっとも最近では、かつては高級に属していた趣味も、産業の発達、社会の平準化などによっていわばスポーツインフレ状態にあることも事実でしょう。しかし、釣りは大変な昔からそういう社会的な差異を乗り越えた存在ではなかったでしょうか。
誤解を恐れずいえば、ハイレベルな釣りはあります。ですが、それはお金がかかるから、という意味ではありません。そうなのではありません。やはり、釣りの精神性なのではないでしょうか。釣りに興味がない人でもThe Old Man and the Sea や River Runs Through It を話題にします。また、Study To Be Quiet を知る人も少なくありません。それは釣りの精神性には、どこか普遍性があるからです。自然が自然であるほど、その中での釣りには精神性が際立ってきます。
その精神性を表現する行為の一つがタグ&リリース(キャッチ&リリース)だと私はあらためて感じるのです。というのは、人間の行為には、おおむね利害関係が埋め込まれています。トーナメントでは、名誉という利害関係があったとしても、タグ&リリース(キャッチ&リリース)それ自体には、埋め込まれた利害関係がかぎりなく小さいと思います。
JGFAは、タグ&リリースやバッグリミットの普及に力を注いでいます。それは、将来の釣魚資源のためという利害関係だという人もいると思います。それもまた、事実だと思います。ですが、「いい釣りをいつまでも。」と関係づけられるとき、それは誰のためでもなく、自らの高い精神のためにあるというのがこの不自由なパンデミックを乗り越えつつある今、私が感じるところです。
JGFAメンバーの皆さま、今年はこれまでにない素晴らしい釣りをしましょう。

NPO法人 ジャパンゲームフィッシュ協会
会長 長鋪毅一郎