年頭のご挨拶


 JGFAメンバーの皆さま。アングラーの皆さま。
2022年、明けましておめでとうございます。

 ようやく終息か、と期待されたCovid−19パンデミックは、やはり一筋縄ではいかないようです。オミクロン株に変異したウイルス流行は、2月にかけてピークになるという説もあります。
思えば私たちは、東日本大震災以来、数々の豪雨災害、そしてこのパンデミックを経験しました。温暖化で「永久」ではなくなりつつあるシベリアの凍土から、大量の炭疽菌が発見された事実、あるいは凍土で封印されていた未知のウイルスが解き放たれるという予測は、パンデミックもまた自然災害との関連を示唆してはいないでしょうか。
皮相的に見ると、どれも人間の力ではいかんともし難い厄災であるように思えます。ですが、これらの厄災の大部分は、地震そのものを除けば人間のなせる結果であることに異論を挟む余地はないでしょう。災害からの復興は、自然に及ぼした人間の負の歴史を率直に認め、闇雲な技術開発と自然開発を見直すこととは、復興と車の両輪のような関係ではなかったかと思います。ですが、少し復興が進むとすぐそのことは忘れ去られ、結局非常に中途半端な状態に陥っています。

  さて、皆さま。JGFAは趣味の団体です。ですが、どのような趣味なのか、という問いを立てるとき、そこには、一つの争点が生まれます。釣り堀で養殖魚を釣るのか、大海原であるいは激流で荒々しい自然を相手にするのかという争点です。この争点の結論を曖昧に終わらせることができるでしょうか。誰よりも大きく美しい珠玉の一尾を釣りたいというアングラーの一種のエゴは、この意味で社会的な意味を帯びています。フィッシングは、自然が破壊されたのでは成り立たない趣味を表象しています。
JGFAは、タグ&リリースやバッグリミットの普及で釣魚資源の危機を乗り越えたいと思います。小さな行動かも知れませんが、だからこそ中途半端ではならないのです。「いい釣りをいつまでも。」は、安易な妥協からは生まれません。
JGFAは今年も、フィッシング情報はもとよりアングラーの楽しみのために釣魚資源保護へ積極的に発言します。

NPO法人 ジャパンゲームフィッシュ協会
会長 長鋪毅一郎