【VIMS の調査(カジキのDNA解析)に協力いたします】

カジキは、わからないことだらけです。どのあたりに多いのか、どういった移動をするのか、どのような地理的系群に分かれるのか。タグの装着放流によって成長と行動パターンは徐々に明らかになってきていますが、さらに深く知ろうと思うなら DNA を分析する作業が欠かせません。
今回、全米最大の規模を持つバージニア海洋科学研究所 (VIMS) は、全世界のシロカジキとマカジキを対象に、ヒレを小さく切り取ってDNA サンプルとし、調査する作業を開始しました。これはザ・ビルフィッシュ・ファウンデーションとの共同事業で、JGFA も協力いたします。これによって、それぞれの系群の構造が推察でき、釣りや漁業による環境負荷も推定できるのではと期待されています。
これから晩秋にかけて、北関東の水域にマカジキが集まってくるものと思われますが、この偉大な生き物の生態が、すこしずつでも解明されてゆくことを期待します。
 

切り取ったヒレはただちに保存液に漬け、まとめて輸送します

バージニア海洋科学研究所は海にかかわる多様な研究を行っており、カジキの遺伝子調査もその一環です