1/18【JGFA沖釣りサーキット2014・第1戦アマダイ大会】結果レポート

「沖釣りもIGFAルールで」という故服部善郎名人(JGFA名誉会員)の呼びかけで始まったJGFA沖釣りサーキット。今年も4戦を予定。そして、この18日に第1戦のアマダイ大会が神奈川県相模湾で開催されました。
 
★ルアーやフライやトローリングだけがIGFAルールで認められるわけではなく、餌釣りだって、IGFAルールで認められることをアピールしようというのがこのイベントの趣旨。
★同時に、将来の資源を大事にしようという「バッグリミット」を啓蒙するためのイベントでもあります。
★バッグリミットとは…魚を減らさないために、持ち帰る魚の尾数やサイズを制限すること。たくさん釣れるような場合にはバッグリミット分以内を持ち帰り、他はリリースするというシステム。昔、魚を持ち帰る際に袋(バッグ)を用いたことから、バッグリミットと呼ばれるようになりました。
★リーグ戦といっても親睦が第一。「楽しく和やかに」が合い言葉です。
●主催:NPO法人 ジャパンゲームフィッシュ協会(JGFA)
●日程:2014年1月18日(土) 出船7:00  沖上がり14:00
●船宿:神奈川県平塚「庄三郎丸」 TEL 0463(21)1012
●参加:29人(取材2人含む)
●審査対象:アマダイ (20cm以上)3尾以内の総重量
●ルール:
* IGFAルールに準ずる。(仕掛けはテンビン2本バリ)
* バッグリミット:アマダイ全長20cm以上、7尾までとする。他魚を含め10尾まで。(後の魚は可能な限りリリース)
* 道糸:PE1号に統一。仕掛けはテンビン2本バリ。
* オモリ:40号で統一。
●サーキット・ポイント:1位10点、2位9点、3位8点、4位7点、……1位1点、他に参加点1点が加算されます。(サーキットには会員外でも参加できますが、サーキット・ポイントはJGFA会員のみに与えられます)
●電動リールやクッションゴムもIGFAルールでは魚に対してフェアではないということから使用を禁じていますが、この重さ(オモリ40号)なら100mの巻き上げも苦になりません。
●IGFAルールでは、ロッドキーパーにかけたままの、俗に言うウインチファイトは釣り人が魚より楽をしてはいけないということで禁止。船端に竿をかけてのファイトも当然だめですが、これもオモリが軽くなることでクリアすることができるわけです。これからはもっと軽いオモリで楽しく、鉄オモリを使うなど環境に配慮した釣りスタイルで楽しみたいと思います。

 【当日の概況】
大物を釣り上げ世界記録に挑戦だ!「JGFA沖釣りサーキット第1戦」が18日、平塚沖のアマダイを対象に開催された。100m超の深場を手巻きリールで狙うのがルール。審査は3匹までの重量でその結果、東京都調布市の古宮正勝さん(46=マーメイドAC)が1200gで初優勝に輝きました。               (構成 林 悠二/スポニチ)
 
アマダイの世界記録は1.75kg。平塚・庄三郎丸で開催された同大会で釣り上げられたもの。09年の第1号が記録認定されたのを皮切りに、11年、13年と1年置きに2人が同サイズで記録に追随、現在3人がタイ記録となっている。この日、記録更新に最も近い〝大物の宝庫〟での大会に27人が参加、2隻に分乗して狙いました。
過去2尾の世界タイ記録を出している12号船(府川勝船長)は、第1投から110mの超深場狙いで勝負に出ました。当たりは頻繁にでますが、その正体は外道のトラギス、アカタチ、メバル類ばかり。そんな中、船中1号の40cm級を上げたのが東京都荒川区の浅野俊吾さん(52=ファミリー会員)でした。大物が続出した13年大会で記録物の1.75kgを上げて3人目のタイ記録になっています。開始後まだ1時間。いい出足にニッコリ顔。とはいえ、この後は本命が食い渋り、釣れても20〜25cmの小型が主体。食いが上向き出したのは潮が動き出した午後からだった。
この波に乗り、左舷トモで良型を上げたのは、ヒラメ、マダイを含め沖釣りが大好きだという東京都武蔵村山市の須田未央さん(39=一般)。ほおが黄金に輝くキアマダイで「初めて見ました。とてもきれい」とうっとり。その隣では東京都福生市の伊藤公司さん(46=一般)が良型3連発。2人は初参加組で庄三郎丸の常連さん。深場での手巻き…IGFAルールに関して「初心に戻ってみたくて」とは伊藤さんの参加理由。上手な誘いが効いてか、4尾目が水面に躍り出ました。
一方、22号船(望月幸雄船長)も活気付いたのは午後になってから。優勝の古宮さんは2尾釣り上げましたが、もう1尾を途中でバラして悔しがっていました。「ドラグが滑り出る大物でした。これにはつい慌てちゃってね…」バラした魚こそ記録物!? 大きな当たりとバレを同時に体験した古宮さん。しかし、苦節10年目にして勝ち取った大会初優勝。ほおを赤く染め満足げにほほ笑んでいました。   (写真提供:林 悠二/マーメイドAC  宮井敏晴/レギュラー会員)
 
  ◆大会成績(審査は3尾までの重量 単位g)
 1)古宮 正勝(調布市=マーメイドAC)       1200
  2)伊藤 公司(福生市=一般)           1110
  3)伊達    武(府中市=マーメイドAC)         1050
  4)浅野  法子(足立区=ファミリー会員)         940
  5)浅野  俊吾(足立区=ファミリー会員)         900
  6)宮井 敏晴(小金井市=レギュラー会員)     880
  7)片岡 大治(横浜市=サポート会員)        820
  8)浅野 和也(横浜市=OSフィッシングチーム)  800
  9)須田 未央(武蔵村山市=一般)              720
 10)岡田 順三(港区=マーメイドAC)          680
 ▼特別賞
   滝田  邦彦(横須賀市=サポート会員) オニカサゴ1060
                                          (敬称略)

◆なお、次回の「JGFA沖釣りサーキット第2戦」は、4月26日(土)に茨城県波崎・はまなす丸=TEL 0479(44)4627、同・征海丸=TEL 090(4814)9508=で「マダイ・一つテンヤ大会」を予定しています。また、JGFA沖釣り同好会は2月16日(日)平塚・庄三郎丸=TEL 0463(21)1012=でオニカサゴを対象に開催する予定です。
★これらのイベント会場でJGFAに入会すると入会金無料の特典があります。この機会にお友達をお誘い合わせの上、お出かけ下さい。 
★これら大会に関しての問い合わせは↓
  ▼JGFA事務局 
          TEL:03-6280-3950
          FAX:03-6280-3952
 

世界記録の挑戦に臨んだ参加者たち

22号船で後半、良型を連発して初優勝を飾った古宮正勝さん

12号船では初参加で2位に輝く伊藤公司さん(左)と良型2尾で9位の須田未央さん

12号船で早々に40cm級を釣り上げてトップに躍り出た浅野俊吾さん

1kg超級のオニカサゴ(標準和名イズカサゴ)で特別賞の滝田邦彦さんは「本命は型見ずでした」(22号船)

期待した記録更新は果たせるか。検量所に釣魚を持ち込む参加者

優勝した古宮さん(中央)と左が2位の伊藤公司さん、右は3位の伊達武さん