10/7【服部名人杯沖釣りサーキット・ヒラメオープン釣り大会】結果レポート

「沖釣りもIGFAルールで」という故服部善郎名人(JGFA名誉会員)の呼びかけで始まったJGFA主催服部名人杯沖釣りサーキット。2012年の第3戦はヒラメを対象に10月7日、千葉県飯岡・隆正丸で開催されました。朝からあいにくの雨と北東の風が強い上、ウネリも高くコンディションは決して良くありません。一般参加者を交えたオープン大会はそんな中での開催で、29人が2隻に分乗して腕を競い合いました。

 

【ご協賛】(五十音順・敬称略)

ご協賛まことにありがとうございました!(年間通してのご協賛をいただきました。)

アサヒビール(株)、(有)いわせ、(株)オーナーばり、(株)がまかつ、(株)クレハ、(株)サンライン、(株)上州屋、スポーツニッポン新聞東京本社、タックルベリー、(株)ツネミ、(株)デュエル、ピュア・フィッシング・ジャパン(株)、マルキユー(株)、(株)モーリス、ユニチカ(株)、(有)隆正丸
 

【大会要項】
 
●開催日 2012年10月7日(日)  5:00出船 12:00沖上がり。
●船 宿 千葉県飯岡港隆正丸(℡090-3687-9000) 2隻出し。
●対象魚 全長40cm以上のヒラメ
●参加者 29人(当初予定の9/30は台風のため延期。そのため当日までに多くのキャンセルがありました)
●天候  朝から北東風やや強く雨。朝方ウネリ高い。
●ルール IGFAルールの規定により、ハリはシングルフックを2本まで。電動リール、クッションゴムの使用不可。
●環境配慮 鉄オモリ60号を支給。
●検量対象 全長40cm以上、1尾の総重量。同重量は全長で決定。
●バッグリミット(持ち帰り出来るサイズと尾数) 全長40cm以上2尾まで。

【当日の模様】
 「将来を考えた釣りを続けていこう」--服部名人の提唱でスタートした沖釣りサーキット。ルールとマナーをもってフェアな釣りをする人の輪を広げていくことを目的に進められて9年目を迎えました。
今大会は大型台風接近のため1週間遅らせての開催です。好成績が続く飯岡沖のヒラメだけに当初は参加予定者も多かったのですが…。台風後の底荒れを嫌ってか参加者が大幅に減った一方で、女性5人が加わり大会に花を添えて行うことになりました。
台風通過後のこの日、様子がいつもとまったく違っていました。一般参加者17人が乗船した18号船(田村光二船長)は、連発を期待した朝のゴールデンタイムが不運にも不発。北東風と雨。ウネリも高く、繊細な当たりを取る釣りとして条件は最悪。「渋い。底荒れの影響だね。さて、ジャンケン大会の練習でもしようかな」--船中でそんな軽口も聞こえてはいましたが、その沈黙を破って左舷で上がったのはイナダ。その直後、右舷で本命第1号がヒットしました。実に開始2時間後のこと。競技はIGFAルールでシングルフック2本、審査は40㌢以上のヒラメ1匹の重量で競われる大会。その後も船は移動を繰り返すうち、右舷胴の間で10時半に千葉県市川市の小林大祐さん(32=会社員)が1.30kg、52㌢を取り込みました。潮の影響からオマツリが続出する船中。それを避けて意表を突く仕掛けで狙っていたのが功を奏した格好に。「ハリス40㌢、捨て糸も20㌢と極端に短くしました」。どうやら条件に合わせた釣り方が的中したようです。この30㍍ダチでは右舷側の数人に当たりが出て2尾釣った人も。
その一方で、JGFA会員が乗船した11号船(芳野義之船長)も苦戦を展開中。しかし、8時半に右舷正舷で竿が大きなカーブを描く大きな当たりが出ました。久保田英さん(48=大田区、医師)が1.85kg、65㌢の船中1号を釣り上げたのです。「前当たりの10秒後にドン! 竿が絞り込まれるいい引きに感動です」。その後に、右舷トモ寄りで女性会員の佐藤智恵子さん(38=荒川区、自営業)が1.05kg、49㌢をゲット。
悪い条件が重なり半数以上がオデコに泣かされた大会。結局、久保田さんが逃げ切り優勝を飾りました。名人杯の第1戦アマダイ、2戦マダイで共に2位、そしてこのヒラメ大会で優勝。次回、12月9日に小網代・丸十丸で開催する4戦のカワハギ大会でも「上位入賞を狙います」と目を輝かせていました。 
  (写真の提供は若林務専務理事、スポニチ・林悠二)

 

◆第3戦ヒラメ大会成績◆ (審査は1匹の重量、単位kg)
 ①久保田 英(大田区=JGFA個人会員)            1.85
 ②小林 大祐(市川市=一般)                            1.35
 ③佐藤智恵子(東京都荒川区=JGFA会員友人)   1.05
 ④鈴木 秀臣(埼玉県入間郡=一般)                 1.00
 ⑤澤田 輝行(東京都台東区=マーメイドAC)    0.85
 ⑥岡田 順三(東京都港区=同)                        0.80
 ⑦小板 幹博(埼玉県日高市=一般)                 0.75
 ⑧青木 妙子(東京都練馬区=同)            0.70
 ⑨亀岡  昇(神奈川県川崎市=同)           0.651
 ⑩平川 博子(埼玉県新座市=同)               0.65
                                          (敬称略)
 
大会後は隆正丸の待合室を貸し切っての和やかな時間を楽しみました。参加者から集められた稚魚放流寄付金は隆正丸を通して県漁連に手渡されることになりました。
 
【お知らせ】
 次回開催の第4戦「服部名人杯沖釣りサーキット」は12月9日(日)に神奈川県小網代・丸十丸で開催します。審査は3匹の重量。なお、荒天の場合は16日(日)に順延します。現在、参加者を募集中で。
★お申し込みは「丸十丸」へ電話=046(881)0100か、
           JGFA事務局へFAX=03(6280)3952。
 
 
 ◆「服部名人杯沖釣りサーキット」の起源
 服部名人を囲む懇親釣り大会の第1回は、2003年5月17日、久里浜ムツ六でマダイを対象に開催。2004年も懇親釣り大会として開催し、正式に「服部名人杯沖釣りサーキット」としてスタートしたのは、2005年2月13日鹿島港・幸栄丸・カレイ大会が最初。この年から年4戦で行われるようになりました。2005年の沖釣りサーキット初代チャンピオンは、猶原正和さん(サバロ)でした。

11号船で1.85kgの優勝魚を釣り上げた久保田さん

18号船で一番の大物を上げた小林さん

11号船に乗船して3位になった佐藤智恵子さん

隆正丸の案内所で昼食後に行われた表彰式

優勝した久保田さん(左から5番目)と上位入賞者。右は6位の岡田順三名誉会長と隆正丸の芳野隆さん

賞品協力でお世話になった協賛メーカー