【JGFA沖釣り同好会オニカサゴ記録チャレンジ大会】結果報告

「オニカサゴ記録チャレンジ釣り大会」が3月10日、神奈川県平塚沖で開催されました。100㍍超の深場を手巻きリールで狙うのがルール。さて、深海で待っていたのは…。
   (写真提供:林 悠二/スポニチ 伊達志織/マーメイドAC) 



●主催   JGFA沖釣り同好会
●日程   2012年3月10日(土) 
       6:00 受付開始
       7:00 出港 
       14:00 ストップフィシング
       15:00 表彰式 (船宿で)
●船宿   神奈川県平塚「庄三郎丸」 TEL 0463(21)1012
       庄三郎丸のホームページ

●定員   16人 (1隻出し)
●参加資格 JGFA会員及びその家族・友人
●参加費  9,000円、女性:7,000円、子供6,000円
(船代、付け餌、氷。当日、集合時に現地で集めます)
●審査対象:  イズカサゴ 1尾 (30cm以上)の重量
●ルール 
* IGFAオールタックルルールに準ずる。(仕掛けはテンビン2本バリ)
* バッグリミット オニカサゴ全長25cm以上、5尾までとする。他魚を含め10尾まで。(あとの魚は可能な限りリリースしてください)
* 道糸:PE1号(10lb相当)を使用。
* オモリ:原則的に鉄オモリの50号あるいは60号を使用。
* 船の釣り座は抽選。
その他 安全のためライフジャケット、帽子、サングラスは各自持参。
★この大会は、服部名人杯沖釣りサーキットのポイント対象とはなりませんのでご注意ください。




 
――オニカサゴ記録更新できるか――  

オニカサゴの正式な標準和名は「イズカサゴ」。3月14日現在、オールタックル世界記録は1.50kgで、全長44.5cm。各地から入る情報の大半が電動リール使用による釣果だが、この記録以上の大物が結構釣り上げられている。ひょっとしたら記録更新も夢ではないのではと、JGFAが有志を募って仕立船で狙うことに。第17号庄三郎丸(後藤久船長)をベースに風雨の中、平塚沖で12人の精鋭が竿を出す。全員が道糸PE1〜2号、ハリス5〜6号、オモリ60号のLT(ライトタックル)仕様だ。小手調べに狙った96mの船中で、早々に2.05kgのカンコ(ウッカリカサゴ)がヒット。続いて1kg超級のマアナゴが3連発。取り込まれたミズダコがタコ踊りを披露している場面も。だが、本命のオニカサゴが出ない。船長がポイントを次々と移す中、待望の第1号がヒットしたのは午前10時半。左舷トモで2㌔超のミズダコを上げた入間市の小杉栄一さん(56=自営業)が、次の投入で仕留めたのは840g。この本命を目の当たりに、冷たい風雨もなんのその。参加者はにわかに色めき立った。その活気が魚に通じたか、船中でポツポツと本命が顔を出す。しかし、どの魚も記録更新には届かない。
正午少し前。左舷胴の間で竿を出すスポニチAPCでマーメイドACの永井裕策さんが、とんでもない大物を釣り上げた。胴回りが一升瓶ほどもあるモンスター・アナゴである。重量5.45kg、全長は129cm。「背ビレ、胸ビレの位置から、ダイナンアナゴかもしれませんね。さらに魚種確認をしてからの話ですが…」とは同行したJGFA若林務専務理事。ダイナンアナゴの世界記録は3.46kgなので、審査委員会で認可されればこのアナゴが1.99kg上回り記録を大幅に塗り替えることになる。「オニでIGFA世界記録を狙って参戦したんだけどナ」と永井さん。まさにひょうたんから駒の“金星”にご満悦だった。


◇大会成績(審査は1匹の重量、単位㌘) 
①小杉栄一(入間市・一般)840
②伊達武(マーメイドAC)600
③小出隆(横須賀市・一般)450
④永井裕策(マーメイドAC)350。
             (敬称略)




 ▼優勝した小杉栄一さんの話
強い引き味と食味に魅せられて、20年ほど前からオニカサゴを狙っています。良く行く南伊豆の弓ケ浜沖ではかつて、1日で28匹釣ったことも…。自己記録は1.65kgです。でも、すべて電動リールでの釣り。手巻きは初挑戦でしたが、最悪の条件下で2匹釣れて満足です。これからも、記録に挑戦したいですね。





 ▼世界記録候補の巨大アナゴを釣った永井裕策さんの話
「最初から最後までグングン引き込むんです。この魚の正体、絶対に見るぞ」。奮闘の末に釣り上げたのは巨大アナゴ。このアナゴが世界記録…本物になるか、審査がとても楽しみです。餌は支給されたサバの切り身の他、カツオのハラミ、イイダコ…各種用意して挑みました。――さすが〝持ってる〟男、1匹に賭ける準備も万端で餌も十分持っていた。



 ★JGFAの今後の沖釣り大会は次の通り。
 ①4/8 服部名人杯沖釣りサーキット第2戦
    千葉県飯岡沖「一つテンヤ・マダイ釣り大会」
    釣宿・隆正丸=電話090(3687)9000
    ※現在、参加者募集中。

 ②9/30 服部名人杯沖釣りサーキット第3戦
    千葉県飯岡沖「ヒラメ釣り大会」
    釣宿・隆正丸=電話090(3687)9000

 ③12/9 服部名人杯沖釣りサーキット第4戦
    神奈川県小網代沖「カワハギ釣り大会」
    釣宿・丸十丸=電話046(881)0100
 
  このほか同好会のイベントなどは随時、開催する予定です。

船中1号のオニカサゴを釣り上げた小杉栄一さん

本命2尾目は右舷ミヨシで竿を出した伊達武さん

深海ではこんな外道も顔を見せる。小杉さんが釣ったのは2kg超級のミズダコ

世界記録候補の巨大アナゴも登場。釣り 上げた永井裕策さんも仰天

記録チャレンジ大会の上位入賞者。左から2位の伊達さん、優勝した小杉さん、3位小出さん、4位の永井裕策さん