6/17「第9回石鯛タグ&リリースin三宅島 大会」結果リポート

報告:助川博也(サバロ)

 
●大会名…第9回石鯛タグ&リリースin三宅島 大会
●主催… JGFAサバロ、磯釣人魚会( 石鯛釣救援隊 )
●後援…NPO法人ジャパンゲームフィッシュ協会(JGFA)、
●協力…東京都三宅村 全日本磯釣連盟・関東支部 
●日時…2012年6月17日
●ルール…IGFAルールに基づくJGFA方式によるタグ&リリース
●表彰…タグ&リリース賞・リリースした総ての対象魚の叉長の合計による1,2,3位
大物賞・・尾叉長による1,2,3位
早釣り賞・・最も早い時間帯にタグ&リリースした方
ラッキー賞・・当日設定
アンラッキー賞・・当日設定
 
【大会趣旨と目的】
*三宅村遊魚ルールである石鯛類に対するバッグリミット設定への賛同と応援。
 
*タグ&リリースによる石鯛類の三宅島における成長率、移動、個体数の掌握。
 
*現在既にキャッチ&リリースを実施している釣り人への応援と釣り具業界及び一般釣り人に対する石鯛類のキャチ&リリースの啓蒙
 
【参加者9名】
 
【リリース総数】
2尾(イシガキダイ2尾) タグ&リリース2尾
30cm以下   2尾
30cm〜35cm  0尾   
36cm〜40cm  0尾   
41cm〜45cm  0尾   
46cm〜50cm  0尾   
50cm〜55cm  0尾   
 
 
【大会結果】
入賞者無し(釣果が入賞対象サイズ外の為)
 
【総評】
第8回大会に引き続き、今回の第9回大会もイシダイ釣りにはちょっと厳しい中での開催となりました。大会開催の2週間ほど前から、黒潮が徐々に蛇行し始め、開催当日の黒潮本流はかなり東にずれ込み、三宅島の周りは、いわゆる冷水塊のド真ん中とで、水温は例年より3度以上低いというコンディション。しかも、南西の風が10m以上も吹き、期待の三本嶽への渡船は中止。地磯も場所が限られました。
そんな中、20cm台のイシガキダイが2尾、何とか釣れ、この小さいイシガキダイに大いなる期待を込めてタグが打たれ、リリースされました。
この小さなイシガキダイはどこから来て、どこに行くのか?はたまた、このままここで大きくなるのか? まだまだ判らない事が多く、今後も石物のT&Rは必要だと考えます。
例えば秋に沢山釣れる伊豆半島のイシガキダイですが、何十年経っても釣れるのは1kg程度。つまり2kg以上になる前にイシガキダイはどこかに移動していると考えられます。その移動先はどこなのか?未だ解明されていません。三宅島も1kg台のイシガキダイはまぁまぁ釣れますが、2kを超えると極端に釣れなくなります。ピラミッド型ではなく、じょうろのような型で生息数が形成されています。ちなみに大会の1ヶ月前に私が再捕したイシガキダイは5年で33cmが37cmとたった4cmしか大きくなっていませんでした。この成長の遅さもじょうろ型の原因だと思われます。
 
三宅村が制定したイシダイ類のバッグリミットルールが釣り人の間でしっかり守られ、今後さらに安定した釣果が望めるよう、大会を通じて三宅村発信のバッグリミットに応援を送り、今後も協力していくことを参加者全員で確認し、無事大会を終えることが出来ました。

期待を込めて・・・

小さいながらも・・・

石鯛釣り大好きな面々

石鯛釣り歴ン十年で初めて釣ったという赤い魚と大会会長の丸橋氏