9/11「第26回 トウキョウベイ・シーバス・フライフィッシング・トーナメント」結果レポート

主催 TBSFT実行委員会
後援 ジャパンゲームフィッシュ協会(JGFA)
開催日 2011年9月11日(日)
開催場所 東京湾
天候 微風、晴れ
大潮
参加者 10名(8ボート)
トウキョウベイ・シーバス・フライフィッシング・トーナメント(通称TBSFT)毎年、春と秋に開催され、13年目となりました。
今大会も春大会に引き続き、通常のトーナメントとしてだけではなく、大会参加費の一部を東日本大震災において被災された方々への支援金としてさせて頂きました。
【大会開催目的】
・『IGFA・JGFAルールによるソルトウォーターフライフィッシングの普及』
・『キャッチ&リリース』の啓蒙。
・震災復興支援

【主な大会ルール】
・個人競技で叉長40cm以上3尾の合計を競う
・オールリリースとする(タグ&リリースは任意)
・ボートからの釣り(ハーリング、ティージング禁止)
・IGFAルール(ただしティペット強度は12lb以下を使用のこと)

大会当日は快晴の気持ち良い天気に恵まれました。風はほとんど無く、潮も流れましたが、台風12号の大雨の影響で富栄養化してしまった湾奥エリアの水色は最悪に近いコンディション。誰もがタフコンを覚悟して大会に挑みました。
 この状況で口を使うシーバスがいるエリア選びはボートキャプテンに、それを確実に釣るのはトーナメンターと、正に2人3脚で大会に挑むわけですが、ここ近年、アングラーの技術の向上と各ボートキャプテンのフライフィッシングに対する理解がより深まり非常にレベルの高いものになっています。しかし、今大会は史上稀にみるタフコンディションでした。
 半分のアングラーが審査対象の叉長40cm以上が釣れず、リミットメイクに至ってはたった1人の選手だけでした。その1人こそ、この優勝で史上初となる3連覇を達成した篠原学氏(パラス 鹿内章裕キャプテン)。 3尾の合計叉長163ポイントと6尾リリースの最多リリース賞も獲得しました。2位は2尾の合計109ポイントで筆者(リアル 元田修一キャプテン)が獲得。6尾リリースで最多リリース賞は篠原さんと同点でした。3位は永井一郎氏(ピーズ 葉多埜恵介)の64ポイント。64cmでBIGFISH賞も獲得しました。全体では10名の参加選手で24尾のシーバスがリリースされました。

トーナメントの後は、毎回恒例のエンディングパーティーが「シーフォートホテル・グランカフェ」にておこなわれ、釣果は悪かったものの、恒例の各自の総評が非常に楽しく語られ、来年春の再会を願って無事大会を終了しました。

最後に・・・
最も非能率的な釣り『フライフィッシング』でも安定した釣果が得られる東京湾のシーバス。これは、釣法に限らず東京湾でシーバスを釣るアングラーのキャッチ&リリースが浸透、定着し成功している好例といえるでしょう。しかし、一方で一部のシーバスチャーターボートが乗船したお客さんを使って漁をし、釣ったシーバスを市場に卸しているという現状があります。法規上問題ない事とは言え、とんでもない話です!!我々アングラーは抗議すべきで、当大会はシーバスの売買をするボートでの参加は認めておりません。
今後も大会を通じて、日本が世界に誇る最高のゲームフィッシュ『シーバス』がいつでもいつまでも、釣る事が可能なフィールドを残す事を目標にアピールしていきたいと思います。
当大会の趣旨に賛同頂き協賛していただいたメーカー各社様、ありがとうございました。また大会参加者の皆様、お疲れ様でした。また来年春にお会いしましょう!!

震災からちょうど半年の日に開催された今大会。釣りを含めた日常の生活がいかにありがたい事だったのかと実感しております。
東北地方をはじめとして、この震災で日常の生活を奪われてしまった方々への一日も早い復興を望んでやみません。 

【報告】
  TBSFT実行委員 SABALO 助川博也

【順位】
C&R総数 24尾
順位 ポイント 氏名 ボート&キャプテン名 場所 釣果     C&R総数
優勝 163 篠原学 パラスガイドサービス
 鹿内章裕
南本牧 58.5 58 46.5 6尾
2位 109 助川博也 リアル 元田修一 川崎港 58.5 58   6尾
3位 64 永井一郎 ピーズ 葉多埜恵介 川崎港 64     4尾
  受賞者 記録
BIGFISH賞 永井一郎(ピーズ) 64.0cm
最多リリース賞 リアル 元田修一 6尾
最多リリース賞 ピーズ 葉多埜恵介 6尾
前人未到の大会3連覇を成し遂げた篠原 学さん!
誰がこの篠原さんの連勝を止めるのか!
今大会の興味もますます拡大して、春の大会が楽しみになってきました!
今大会に参加した皆さん。シーバスフライの楽しさをもっと多くの方々に知ってもらいたいと思います。 次回の春の大会には奮ってご参加下さい。
左から、大会主催者・丸橋代表、優勝の篠原さん、 準優勝の助川さん、そして3位に滑り込んだ永井さん。まれにみるタフコンディションを制した皆さんに、丸橋さんも心から祝福!