第48回 国際カジキ釣り大会最終結果

優勝トロフィーはSEA HORSEの手に!

DAY 1 晴天に恵まれた初日はT&R3尾

今年で48回目を迎えた国際カジキ釣り大会(Japan International Billfish Tournament)。初日の24日(金)は晴天に恵まれ、水温は27〜28℃という状況。大会の安全を祈願する海上安全清祓式および開会式の後、予定どおり7時30分にスタートフィッシングを迎えた。

最初のヒットコールがHau’oliから届いたのは開始直後の7時46分。各船も好釣果への期待が高まるが、惜しくもキャッチならず。その後も8時台だけで6件のヒットコールが続き、8時29分に前年度チャンピオンのDFR-36(チーム ヤマハ)がファーストマーリンをタグ&リリース。推定40kgのマカジキだった。

その後もヒットはあるものの、キハダやシイラ、サワラの釣果が続く。本命をT&Rしたとの吉報が届いたのは9時16分。推定50kgのマカジキを釣ったのはAquaholicで、アングラーを務めたのは権田亮平さんだった。続いてWOLFから9時8分ヒット、そして9時33分に80kgのクロカジキをT&Rしたとの報告が届く。開始から2時間以内に3尾の本命が釣られ、エリアは1尾目から順にE、G、Bと広範囲にわたった。

その後、しばらくカジキの釣果は途絶えたものの、12時3分に本命と思われるヒットコールが。12時21分に、この時点で最大となる推定100kgのシロカジキをキープしたとの報告が届いた。釣ったのはSALTY、アングラーは前原圭輔さんだった。

昼過ぎになると、エリアにもよるが水温は28℃以上になり、再びカジキの釣果は途絶える。バラシ、他魚の釣果はぽつぽつ届くものの、このままSALTYが逃げ切るかと思われた。だが、帰港後に行われた審査で、IGFAルールで決められたリーダーの長さをオーバーしていることがわかり、惜しくも失格となってしまった。ストップフィッシング直前にエリカ Jrからヒットコールが届いたものの、こちらはサメ。結果、この日はT&Rが3尾で、最大魚はWOLFのクロカジキ推定80kgという結果だった。

水色があまりよくなかったという声も聞かれたものの、それでもヒットコールは多く、各船は翌日に期待をしつつ初日は無事終了した。

DAY 2 沖の視界不良のため10時にスタート

大会2日目の朝。下田市はあいかわらずの晴天で、予定どおり6時15分から無線のチェックが始まった。もやいを解いて船が出ようと準備していたところで、本部艇から無線が入る。

「神子元島より沖の視界が悪いとの情報が入りました、いったん待機でお願いします……」

9時半の段階で決行か中止かを判断することになったが、天候が回復してきたこともあり、予定より3時間遅れの10時にスタート。沖に出た船からは、1日目よりは水色がよさそうとの報告もあり、釣果の期待が高まる。

この日最初のヒットコールは、スタートして約10分後にp-yutakaから届いた。その後、マカジキ(推定70kg)のT&Rを行なったという報告が。

2日目の水温は、川口あたりで29.6℃と昨日より高いようす。視界は回復傾向で、海上は凪の状況。その後は1時間ほど静かな時間が続いたが、11時42分に大洋丸(Kona Game Fishing Club)から久しぶりのヒットコール。この魚は13時31分にT&Rされた。魚は推定80kgのクロカジキで、約2時間のファイトをしたアングラーは、キャプテンも務める松下正春さんだった。

12時前後からも、昨日とはうってかわって本命のヒットが相次いだ。BE-FLATの田畑哲則さん(マカジキ・推定50kg)、SEA HORSEの堺典男さん(クロカジキ・推定120kg)、FORWARD Xの三枝久美恵さん(マカジキ・推定50kg)と、すべてラインクラス30ポンド、T&Rでポイントを稼いでいく。さらにMaverickの林晃平さん(クロカジキ・推定80kg)に続き、BE-FLATの田畑哲則さんが、この日2尾目となる推定40kgのマカジキをT&R。スタートの大幅な遅れを取り戻す好釣果に、各チームの無線のやり取りも盛り上がっていた。

ストップフィッシングの1時間前になっても、AQUAVIT、そしてチャーターボートの静栄丸(マーメイドアングラーズクラブ B)がファイトを続ける展開。しかしいずれも魚はシイラということで、ここまでのポイントでトップに立ったのは大洋丸、SEA HORSE(共に260ポイント)となった。

天候が心配されたものの、釣果は上向いてきた大会2日目。ラインクラスの選択や、T&Rにするか、あるいはキープで最大魚をねらうかどうかなど、各チームがそれぞれの戦略で順位を争った。最終日も大型カジキをねらうのはもちろんだが、組み立てによって表彰台に立てるかどうかが変わりそうだ。

DAY 3 最後までどのチームにも優勝の可能性が……

大会最終日。この日は晴天に恵まれ、下田港からは神子元島がはっきり見えた。予定どおり6時にスタートフィッシングを迎え、沖に出た船からは「今日は水色がよさそう」との声が。ドンブカで27.5℃と、昨日より水温は下がったようす。だが、スタートからしばらくはカジキの釣果は届かなかった。

ようやくカジキがT&Rされたのは、10時43分。推定70kgのマカジキを釣ったのはIGURECKで、アングラーは西山昭浩さんだった。11時を過ぎた頃から日が差し始め、本命のヒットコールが届くようになる。HARDY ?から推定60kgのマカジキをバラしたという報告があった後、TOALINEからクロカジキをキープしたとの連絡が入った。本大会ではT&Rが多かったため、マリンフェスタ下田に集まっていた一般のお客さんからも期待の声が。検量の結果、この魚は68.0kgで、最終的に唯一キープされたこのクロカジキが西川龍三賞(最大魚賞)となった。

11時31分、SEA HORSEから本大会2尾目となる魚を掛けたという連絡が入った。もしこの魚が釣られれば、間違いなくSEA HORSEが団体総合首位になる。続いて11時52分、PLATINUMから惜しくもマカジキを逃したというコールが届いた。その後もSEA HORSEからはなかなか釣果報告が届かず、どうやらデスダイブのようで、結局ストップフィッシングとなった13時になっても、沖では苦闘が続けられていた。

各船が続々と帰港して、審査の締め切りとなる15時の少し前、港にはようやくSEA HORSEの船影が。だが、残念なことに審査の締め切りにはわずか1分ほどだが間に合わず、この魚はポイントにはならなかった。

そして最後の表彰式。最終的には260ポイントで、SEA HORSEが団体総合の優勝に輝いた。ポイントとなったのは2日目に釣られたクロカジキ(T&R/推定120kg/ラインクラス30lb)。Kona Game Fishing Clubは、同じく2日目に釣ったクロカジキで260ポイント(T&R/推定80kg/ラインクラス30lb)。早く釣りあげたほうが順位が上になるというルールのため、惜しくも2位になったが、それでも厳しいコンディションで釣果をあげた同チームには惜しみない拍手が送られた。3位は本大会で唯一、2尾の魚を審査に持ち込んだチーム ビーフラット。2日目にラインクラス30lbでマカジキ2尾(推定50kgと40kg)をT&R して、200ポイントを稼いでの入賞となった。

結果的に本大会では、カジキのストライク数が合計で32。1日平均10回ほどと少なかった。新型コロナ禍以降、再開した2022年はカジキの釣果は37尾と比較的好調で、その後も2023年37尾、2024年39尾だったが、昨年は19尾。そして2026年の釣果は12尾にとどまった。カジキのヒットが少ないなか、やり取りの経験が豊富で技術の高いチームが、手堅く魚を釣りあげてポイントを稼いでいった大会といえる。

釣果が最も多かったのは、大会2日目。この日は3時間スタートが遅れたが、それでも7尾がT&Rされた。早朝は沖の視界が悪く開催が危ぶまれたが、最後まで天候回復に望みをかけ、最終的に実施に踏み切った実行委員会の判断により、結果的にカジキの釣果が上がった第48回大会だった。