JGFA会員 ならびに 釣り愛好者の皆様へ

JGFA会員の皆さま
すべてのアングラーの皆さま
 
 新型コロナウイルスが猛威をふるっています。国や地方自治体の緊急事態宣言を受けて、不要不急の外出、営業の自粛など、公私にわたり大変な思いをされていると思います。心からお見舞い申し上げます。

 私は、JGFAの会長として、皆さまにお願いしたいことがあります。それは、この新型コロナウイルスの猛威に対して私たちアングラーの行動についてです。釣行も含めて外出を控えていただきたいのです。

 ご承知のように、現在、都市部はもとより、地方でも4,5日の間に感染者が倍増しています。また、亡くなる方も不気味なほど増加しています。このウイルス感染症には治療の方法がありません。予防薬もありません。

 脅威を前にして、日本の医療はすでに崩壊状態といえます。人工呼吸器どころか医療用マスク、防護服もまったく不足しています。その中で、医師、看護師などの医療従事者は、自らの生命を危機にさらし家族を犠牲にして闘っています。これ以上重症感染者がでると、トリアージの悪夢が現実のものになります。誰かが使用中の人工呼吸器をはずし他の人に回す決定を人がする残酷な判断です。

 私たちが手にする武器は、フェイスマスクと手洗い消毒のみです。あとは、ウイルスに増殖する場所を与えないよう、人と人の接触を極力抑制するために社会的距離を保つことしかありません。非常に心許ない、いわば専守防衛に徹する状態です。

 オープンエアで行う釣りは、個人的で安全と思えなくもありません。しかし、それは誤りです。新型コロナウイルスは、非常にクレバーで、感染していても2週間程度症状が出ません。この間、釣行するとウイルスを運ぶことになります。このウイルスは長命です。水中からも検出されています。マスクの表面に付着すると1週間、内側で4日生きて感染します。ステンレスやプラスティックの表面でも4日ほど生きるようです。日本はどこに行っても人が住んでいます。海浜、山間にウイルスを持ち込み、そこに住む人々にリスクをもたらします。オーナー・ボートでも危険性は同じです。複数のアングラーが乗船するといわゆる3密でリスクが高まります。最近は、家族や親しい間柄の感染が目立っています。好ポイントはアングラーが密集します。実際にこの状態が報道されました。

 私たちは、釣りという生涯の素晴らしい喜びに出会いました。そして多くのかけがえのない友人にも出会いました。この趣味は、産業にも寄与してきました。だからこそ「いい釣りをいつまでも」元気に楽しむためには、今、少しの間その喜びを諦める必要があります。家族、同僚、そしてアングラーの命を守る方法は、今これしかありません。とにもかくにも、Stay at home. 移動しないことが最良の予防法です。

 近いうちに世界の科学者の奮闘で、効力のある医薬品が生まれるでしょう。それが成功したとき、現在の専守防衛は、最高の攻撃に転化するでしょう。
 
JGFA会長 長鋪 毅一郎