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遊漁船関係者の皆様へ【バッグリミット(持ち帰り尾数制限)実施のお勧め】


遊漁船関係者の皆様へ
         
【バッグリミット(持ち帰り尾数制限)実施のお勧め】

2011年1月

NPO法人 ジャパンゲームフィッシュ協会
会長 岡田順三

拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
JGFAでは、2008,2009年の2年間、横浜、大阪のフィッシングショーにて、「バッグリミット(持ち帰り尾数制限)」という言葉に関するアンケートを、一般来場者(釣り人)ならびに、出展メーカーの関係者を対象に行いました。アンケートでは、「バッグリミット」という言葉に関する認知度、「バッグリミット」の必要性、そして将来、釣り対象魚の資源保全にどの程度規制が必要と思うか、等を伺いました。その結果、約9割の人から「バッグリミットを実践する」という回答を得ました。これは当初我々が予想した数字をはるかに上回り、釣り人の危機感が相当に深刻なことが伺えました。そして、獲り過ぎによる釣魚資源の枯渇を防ぐため、約5割の人が「ある程度強制力のあるバッグリミット制度の導入が必要」と回答しました。詳しくは、同封のアンケート集計結果(ダイジェスト版)をご覧の上、釣り人側の気持ちをぜひお汲み取り頂き、貴船、貴所属の組合等にて「バッグリミット」を実施されますよう心からお勧めする次第です。
現在行われているマダイ、ヒラメなどの稚魚放流によって資源が補充され、そのおかげでこれらの釣りがなんとか維持できているのと同様、「バッグリミット」の実施は、将来における釣り対象魚の安定的確保に大いに役立つと期待できます。
また、バッグリミットの実施によって、いつまでも安定的に魚が釣れるようになれば釣り人も喜んで今以上に釣りに出かけるでしょう。そうなれば「遊漁船経営の将来にとって高い経済効果」が大いに期待できます。このように多大なる効果を見込める「バッグリミット」の導入をぜひご検討頂きたく、お願い申し上げます。

敬具

【バッグリミットの本来の意味】
「バッグ(魚を入れる袋)、リミット(制限)ということで漁業や釣りにおいては、対象となる水産資源の量を維持するために、持ち帰る尾数、サイズを制限すること。あくまでも持ち帰る分についての制限であり、釣りの場合、釣る尾数やサイズの制限ではありません。つまり、釣る数の制限ではなく、持ち帰る分は守りましょうという考え方です。バッグリミットを超えて釣ってしまった場合には、超えた分を生かしたまま放流すればいいこととなります。」

【追伸】
バッグリミットに関するアンケート結果は下記のホームページをご覧下さい。
バッグリミットアンケート結果(2009年)
バッグリミットアンケート結果(2008年)