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JGFA メンバー・飯塚一(はじめ)さんのタグ&リリース情報を公開します。


CLUB BuRST代表の飯塚です。

去年から始めたタグ&リリース活動で予想以上の成果(2009年7月13日現在・再捕獲9尾)があったことと、今後もより多くの方にタグ&リリースの素晴らしさを伝えたく思い、自身の活動内容をまとめたホームページと共に、生存率(=再捕率)を高めるために工夫していること等を公表しようと思います。

★岸・船問わずいくつかの魚種にタグ打ちを行っていますが、ここでは岸釣りのスズキに絞って話を進めていきましょう。

★主な釣り場が東京湾奥のコンクリート岩壁で単独行動も多いため、魚体への負担を軽減するのはちょっとした工夫が必要でした。

★すべてにおいて素早い行動を求めるので、単独釣行時はタグをセットした状態のタグガンをバッグの中に入れておき(タグ折れには充分注意)タグ番号は予め携帯電話のメモ機能にて登録させておきます。≪写真一枚目≫

★魚を釣り上げた際、アスファルト直置きを極力避ける為には、頑丈な尻手コイルでつないだフィッシュグリップを使用すると魚ごと水中に投げてストリンガーの代用に出来るので便利ですね。≪写真二枚目≫

★タグ打ちの方法ですが、闇雲に打つのではなく、鱗の隙間を通すイメージで魚体の後方から斜め前に打つことによって、タグ本体(印字部分)が魚体にピッタリと添うかたちになり、放流後の水流抵抗も軽減されると思われます。≪写真三枚目≫
※写真は再捕時のものです。

★計測方法はフィッシュグリップにぶら下げた状態や、水中で泳がせながらだったりとその場に合わせて臨機応変です。
スピードを重視した結果、多少の誤差が出てしまいますが、生存率(=再捕率)アップを最重視としているという事情で協会からの了承を得ました。

★★再捕は何度体験しても感動します。★★
ですが、元気な状態での再放流を考えればのんびりしていられません。

★汽水域の再捕では、苔(海藻)が付着していることが多いです。≪四枚目・五枚目写真≫

★タグ番号を読み取れるまで爪で苔(海藻)をはがしたら、デジカメ等でタグ番号を接写することによって、時間短縮・番号読み違え防止と一石二鳥というわけです。≪六枚目写真≫

【最後に】
釣り場を公開することによって己の釣果目的だけで閲覧し、混雑することも懸念されましたが、皆がタグ&リリースに対する意識をしっかり持って行動することによって起こる放流活動・再捕獲報告の活性化を期待して、公開を決意したのです。
皆さんの家の近所もあるかも知れませんが、釣果情報ページではないことを理解の上で私のホームページをご覧下さい。
CLUB BuRST 飯塚一(タグ&リリース魚類保護委員、タグ&リリース推進委員)
090-7720-8810
http://www.ac.auone-net.jp/~burst/

【写真1】タグ番号は予め携帯電話のメモ機能にて登録さ
 せておきます。
【写真2】岸壁でのタグ&リリースにはフィッシュグリ
ップを利用すると、すごく便利ですよ。
【写真3】タグは第一背ビレ直下の肉の部分に斜め後方
から打ちましょう。(薄いヒレの膜に打ってもすぐ取
れてしまうので必ず肉部分に打ちましょう。)
【写真4】再捕されたとき、タグは苔(海藻)で覆われて
いてすごく判りにくい場合があります。(写真ではヒレ
の色と重なってタグが見えないかも。)
【写真5】苔に覆われたタグ。拡大するとこんな感じです。
【写真6】タグ番号が見えるように爪で苔(海藻)をはがし、
デジカメなどでタグ番号を接写します。
魚が弱らないようにとにかく素早くやりましょう。