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カジキ・ポップアップタグ・セミナーが開かれました。(パート3)


パート3は、メカジキに取り付けたアーカイバルタグからの情報です。これも余川浩太郎さん(遠洋水産研究所・カツオマグロ資源部)から発表していただきました。

データ記録型の電子標識には自動浮上型のポップアップタグ
の他に個体内へ埋め込むタイプのアーカイバルタグという標
識がある。これは、三陸沖で突棒漁船に依頼してメカジキに
装着したアーカイバルタグのデータを解析した結果である。
調査に使用したアーカイバルタグ。(メジャーは30僉
アーカイバルタグの装着風景。アクリルの容器に収納
したアーカイバルタグを突棒に使用する銛を使ってメ
カジキに装着した(通常アーカイバルタグは魚体の腹
腔内に内部装着するが、メカジキは船上で外科手術を
施してタグを装着する事が出来ないので外部装着した)。
アーカイバルタグの装着及び再捕地点と日時。
アーカイバルタグから推定した標識個体の7〜8月の
水温及び水深分布。夜間はほとんど水深20m以浅に
いたが、昼間は主に水温3〜6℃の層(水深300〜
900m位)に分布していた。データは、標識個体が
夜間は水深によって、また、昼間は水温によって分布
層を決めていた可能性がある事を示していた。
タグデータと人工衛星が取得した表層水温データから推定
された回遊経路。2つの可能性が考えられた。
メカジキの胃内容物調査結果。
アカイカ、シマガツオ及び発光器を持つ大型のハダカイワシ
類が多かった。胃袋にあったアカイカ及びシマガツオの大き
さは30cm前後と大きかったが、ハダカイワシ類は10〜
15cm程度と小さかった。メカジキは視覚によって餌生物
を探している可能性が高い事から、メカジキは発光器を持つ
生物は小さくても補食できるが、発光器の無い(アカイカは
ごく弱い発光器を持つがこの発光器はハダカイワシ類の様に
常時発光しているわけではない)生物は大型でないと補食出
来ないのではないかと考えられた。