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【JGFA日本記録・ラインクラス部門対象魚として「マルタ」が新たに追加されました。】


2010年4月13日に開催された理事会にて新たに「マルタ 英名:Redfin, Pacific 学名:Tribolodon brandti 」がJGFA日本記録ラインクラス部門の対象魚に追加されました。

●マルタは、淡水部門の魚種として登録され、IGFAルールでは、ダブルライ ン、リーダーの長さとも淡水魚の場合の長さの規定が適用されます。したがって、マルタを海で釣った場合でも海水魚のルールではなく、淡水魚のルールが適用されますのでご注意下さい。
【淡水魚の場合のダブルライン、リーダーの長さの規定】
ダブルライン、リーダーともに1.82m(6フィート)以内。両方使用したときの合計長は3.04m(10フィート)以内でなければならない。

IGFAルールの詳細はこちらです。  ↓
http://www.jgfa.or.jp/about/igfa/igfa_rules.pdf

●認定部門は、「淡水部門(最大ラインクラス:10kg)」「フライフィッシング(淡水)部門(最大ティペットクラス:10kg)」の2部門となります。
これによって、従来、参考記録として保存されていた「マルタ」の各ラインクラス最大魚は正式に日本記録として認定されることになりました。
(従来より参考記録として保存されていたマルタの記録は5/11の審査で改めて日本記録として審査されます。)

【マルタとウグイの見分け方】
マルタは川で産卵しますが、稚魚は海にくだり成長するいわゆる降海型の魚で、海でも釣れます。一方、淡水魚と知られるウグイ 学名:Tribolodon hakonensisも淡水型だけでなく、マルタ同様、降海型がおり、両者は外見上非常に似ており、どちらがマルタでどちらがウグイなのかたいへん見分けが難しい魚です。

マルタ
(1) 婚姻色として出る肩の赤い斑紋が三日月形であること、
(2) 側線鱗数が72〜95枚 (ウグイよりウロコが細かく見える)
(3) 婚姻色の朱色縦帯は1本で体側下部を走る。


ウグイ
(1) 婚姻色として出る肩の赤い斑紋が丸っこいこと
(2) 側線鱗数が68〜84枚 (マルタよりウロコが大きく見える)
(3) 体側の黒色縦帯は2分割され、下方のものが短いこと
(4) 婚姻色の朱色縦帯は2本以上あるように見える。
【マルタ】
こちらがマルタで、ウグイに比べてウロコが細かく、
体側のオレンジ色の婚姻色の帯は1本で、体側下部を
走っている。(全長48cm、0.95kg 群馬県利根川産)
写真提供:鳥井浩子さん
【マルタ】
こちらもマルタで肩の位置のオレンジ色の婚姻色が三日月
形に見えるのが特徴。
(全長45cm、1.05kg 東京都多摩川産)
写真提供:奥山文弥さん
【ウグイ】
こちらはウグイで、マルタに比べてウロコが大きく見え、
オレンジ色の婚姻色の帯は2本以上あるように見える。
(全長 46cm, 0.85kg 東京都多摩川産)
写真提供:横塚俊平さん 
【ウグイ】
こちらもウグイ。ウロコがマルタより大きく、体側のオレ
ンジ色の縦帯も背上部にうっすらと出はじめており、腹部
の縦帯も別れて見える。肩の婚姻色がマルタより丸く見え
るのも特徴。
(全長46cm、1.15kg 東京都多摩川産)
写真提供:奥山文弥さん