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9/24「チャールス ファーレル氏と語る会」が開かれました。


報告:石井宏尚、東知憲(ともにJGFA国際交流委員)

カリフォルニア州「モントレー湾水族館」学芸員 
「チャック・ファーウェル氏と語る会」
2008年9月24日 東京・芝・仏教伝道会館・大ホールにて

マグロ類やマンボウの研究で世界的に有名なチャックさんとJGFA会員と語る会が開催されました。長期に渡りチャックさんが行ったT&Rなどによる調査研究の結果を日本語に翻訳したスライドショウを示しながら、東常任理事の通訳で進められました。
当日は正副会長や会員をはじめJGFAの顧問の中村泉先生や他の研究者など約50名が参加して活発に色々な意見交換をして大変有意義な会になりました。

マグロ類のタギングと、それによって得られた貴重なデータの解釈を中心に、講演は進みました。タグを装着した後の再捕率が比較的高いマグロ類(これは、効率的な漁獲が行われているという証拠でもあります)ですから、ポップアップ式の衛星通信タグのみならず、豊かなデータが収集できる高価な体内埋め込み式タグも回収できるのです。

それにより、各種の季節的移動、緯度や経度、また水深による棲み分けのパターンがあきらかになってきました。クロマグロの一部には、カリフォルニア半島から太平洋を横断し、日本海に入ってくる個体すらあるということが証明されています。幸運なアングラーが日本海で釣り上げたクロマグロ、「国産」と銘打たれて市場に並ぶクロマグロも、実はその大回遊の末に日本にやってきた魚なのかも知れません。
マグロ類やマンボウの研究で世界的に有名なチャックさん
が、JGFAを通してボランティアでお話をしてくださいました。
日本語に翻訳したスライドショウを示しながら、
東常任理事(右)の通訳で進められました。(日本
語原稿作成も東さん)
当日は正副会長や会員をはじめJGFAの顧問
の中村泉先生や他の研究者など約50名が参加
して活発に色々な意見交換をして大変有意義な
会になりました。
マグロをタギングする際には、このような「担架」を
使って魚体へのダメージを小さくします
太平洋を横切って移動した事例。天皇海山(Emperor’s Seamount)のあたりで
長時間留まったことがわかります。所要時間は片道1年程度でした。