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三宅島災害復興支援カジキ釣り大会:「FURUNO NAVnet CUP」開催!


6/17・18の両日、BOL東日本ブロック主催による「三宅島災害復興支援カジキ釣り大会」が昨年に続いて開催されました。
この大会は、三宅島雄山の大噴火により全島避難を余儀なくされていた島の皆さんが昨年念願の帰島をはたしたことを契機に、“JGFA誕生の地”ともいえる三宅島を噴火以前の“元気な島に戻るよう応援しよう!”ということから昨年スタートした大会です。
この大会には航海機器メーカーの古野電気さんより第1回目の昨年に続き特別協賛をいただいていますが、同社は兵庫県西宮市に本社があり、阪神大震災で大きな被害にあったものの、全国から寄せられた励ましが大いに力になったとして、今度はそのお礼の意味もこめてこの大会の主旨に賛同し応援させていただきたい・・・・とのお申し出があったもので、大会名を「FURUNO NAVnet CUP」としての開催となりました。
さて、大会前々日の海況予報では17日当日の伊豆諸島海域は発達した低気圧が梅雨前線を刺激し、波・風ともに強く、大島測候所では波浪注意報を発令する方向・・・・との情報も入ってきました。
しかし前日・16日日の午後からみるみる海況が良くなり下田では無風状態。
今大会に参加する下田人徳丸の田中船長や、受け入れ側の三宅島住吉丸の船長からも「17日は全く問題なし!ただし、18日はちょっと吹くかもなあ」との連絡が入り、正副幹事長もお互いに連絡を取り合い・・・・、そして結論はGO!
今大会の参加は何と45艇! 三宅島を応援しようというボートの申込みが相次ぎました。
さて、17日、参加各艇は自身の係留地からいっせいに三宅島を目指します。
波は前日の情報の通り全く問題ありません。遠くかすかに海面にそびえ立つ大きな岩が見えてきました。その三宅・三本岳が徐々に近づくにつれて各艇が発する無線の交錯も多くなり、見るとあちらこちらにボートが展開しています。と突然「マーリンバスター、カジキヒット!」と、ちょっと遠慮したような、照れくさそうな声がスピーカーに入ってきました。幹事艇から「場所はどこですか?」と問いかけると「新鼻沖です」と応答。そのままファイトに入りました。その無線が合図のように「カジキヒット!」、そして「あっ〜、バレました〜!」という声も飛び始めます。水温24度後半で水色も良く、鳥もポツポツ飛んでいます。
と・・・・「マーリンバスター、今カジキにタグを打ちました」との声。東日本ブロックの今期ファーストマーリン!となりました。しばらくすると「モナ、カジキヒットしました。大きいです。」という声や「ブルーウォーター、カジキヒット!」などなど、興奮した声が飛び交いました。ストップフィッシングは午後4時、帰港は目の前の阿古港。時間は充分にあります。
しかし午後2時を回りはじめたころ、良好だった海況も多少波立ってきました。
ぽつりぽつりとポイントを離れ阿古港に向かうボートも出始めています。
阿古港には途中で棄権したボートやエンジントラブルなどで大会をキャンセルしたボートを除く30艇以上が入港。昨年と同じように漁船は隣の港に場所を移して、我々のために全面開放をして待っていてくれました。
三宅漁協前の会場に並べられたドラム缶のバーベキューコンロの炭に火がおこされ、人徳丸の田中船長が板さん顔負けの包丁さばきでカツオ、ウメイロを刺身におろしていきます。そこに漁師さんが加わり、カツオなどのアラを寸胴鍋に入れてアラ汁を作り始めます。会場に三宅村の平野村長、三宅漁協の沖山組合長も到着して懇親会がスタート。喜多嶋幹事長の挨拶の後、平野村長から「今年も来島いただきありがとうございました!」と歓迎のご挨拶が、沖山組合長からは「阿古港はいつでも皆さんをお待ちしています!」とのご挨拶をいただきました。
続いてJGFA・岡田会長から平野村長に、BOL東日本・喜多嶋幹事長から沖山組合長に、BOL東日本からの義援金をお渡し致しました。
その後は島の皆さんと懇親バーベキューパーティー!飲んで、食べて大いに盛り上がりました。
さて、今年の2日目(18日)は「三宅島を楽しむ日」として終日フリーとしましたが、海況が悪い方に変り港の前はグチャグチャ状態。沖には“白いうさぎ”も飛びはじめています。
三宅の海をよく知る漁船の船長さんたちも「帰るんなら今のうちに港を出た方がいい。荒れているのはすぐそこだけだから、昼過ぎになれば多少は良くなるかも知れないけどな・・・・」ということで、港の前の荒波をガマンしてさらに沖まで出れば巡航で航行できる状態ではありますが、参加各艇はこれ以上波がひどくならないうちに三々五々阿古港を後にしたようです。
しかし今年の「三宅島災害復興支援カジキ釣り大会・FURUNONAVnetCUP」はカジキも釣れて、島の皆さんともゆっくりと交流も果せて大成功のうちに幕を閉じました。
なお、今大会の参加申込みは45艇、当日キャンセルまたは“早退”された艇が11艇で、トーナメントの結果は以下の通りでした。
優勝:MONA    福森勝虎  クロカジキ 180.0kg  180.0ポイント(50LB)
2位:ブルーウォーター佐々木公明 クロカジキ  73.5kg   73.5ポイント(50LB)
3位:マーリンバスター渡邉清一郎 マカジキ推定30.0kg T&R 60.0ポイント(80LB)