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日本チーム、初めて海外で衛星タグを打つことに成功!


グァム釣行レポート・・・・喜多嶋隆



僕らのチーム「マギー・ジョー」は、昨年、BOL東日本リーグ戦(年間11戦)で優勝することが出来ました。
その副賞は、グァム旅行(チャーター・ボートつき)。どうせグァムに行くなら、ぜひあっちでもカジキを釣りたいと、グァムがカジキ・シーズンに入った6月23日に日本を発つ予定にしました。

それはいいのだけど、出発が近くなって、遠洋水産研究所から、グァムで衛星タグ(ポップアップ・タグ)を打ちたいという依頼があり、結果的にはOKしました。
これが打てると、ミクロネシア海域では、初めてで、貴重なデータになります。日本チームが、海外でポップアップ・タグを打つのも初めてのこと。それはそれとして、半ばお遊び気分でいたグァム行きが、真剣モードに入ってしまいました。(笑)出発前の打ち合わせでは、こちらのルアーを使っていいとのこと。僕らがいつも使っている、ハンドメイド・ルアーを、20本ほどバッグにつめました。

グァムでのチャーター・ボートは、おなじみのTEN。24日、初めて会ったオーナーの天畠さんは、オープンで気さくなナイスガイでした。(ちなみに喜多嶋と年齢も近い)僕らと天畠さんは、事前のミーティングを綿密にして、25,26日のトローリングにそなえました。

25日。午前8時、出港。快晴、凪なので、ロタ島との間にある瀬、「ロタ・バン
ク」まで、1時間走ることに決定。船は、38フイートのTENスリー。キャプテンはマイク。快調にロタ・バンクに到着。すぐ、ルアーを流し始める。鳥が飛び雰囲気はいい。たいして待たずに、ヒット!けれど、釣れたのは、5キロほどのキハダとワフー。カジキのヒットはなし。マイクは、船を戻す。グァム島西側にあるブイまわりを、攻めるという。

午後2時30分頃、ショート・フラットのルアーにヒット!ジャンプしているカジキは、50キロほど。クルーの福浦利幸が、ファイトに入る。15分たらずで、寄せる。遠水研の斎藤さんが、ポップアップ・タグを打つ。タグは、うまく装着。
カジキの口から、フックをはずす。カジキは、元気に泳ぎ去った。
船上に歓声があがる。僕らは、ほっとした気分で、どこまでも青い海を見ていた。

翌26日。一転して、どん曇り。波もかなりある。が、どっしりとしたTENスリーは、昨日と同じポイントに向かう。ポイントはグァム西沖、数マイル。
タモンビーチのホテルが遠くに見えるぐらいの距離だ。

そのヒットは、午後3時頃。アウトリガー・ロングのバレット・ジェットにヒット!かなりの勢いでラインが出ていく。船上に緊張がはしる。クルーの山本高行がファイトに入る。が、相手はかなり大物らしい。45分たっても、まだ、スプール半分しかラインがとれない。かなりな波のなかで、ファイトが続く。うちのチームは、基本的にタグ・アンド・リリースなのだけれど、さすがに、このサイズはランディングしようという事になり、フライ・ギャフを用意する。
2時間を5分ほど過ぎたところで、僕がリーダーをとり、カジキをランディング。
帰港し、魚市場で、測ったところ、約200キロ。今回の、グァム釣行のラストをかざった。
<1>ポップアップ・タグを打ち、リリースする寸前。
推定50キロのブルー・マーリン。
<2>グァムにも大物はいる!約200キロ
のブルー・マーリン。マギー・ジョーのメン
バーとスキッパーのマイク。