茨城県大洗沖でタグ&リリースされたクロカジキが太平洋上で再捕!

2017年8月25日にJGFA・BOL北関東所属艇「フォワード」が茨城県大洗沖でタグ&リリースしたクロカジキが今年(2018年)6月19日 、はえ縄漁船によって日本列島の東方、太平洋上で再捕されました。この再捕報告は、和歌山県水産試験場→ 国際水産資源研究所を経由し、タグを管理しているアメリカ・フロリダに本部のある「ザ・ビルフィッシュ・ファウンデーション(略称TBF)」に伝わり、TBFよりこのカジキをタグ&リリースしたフォワードの鈴木賢広キャプテン、アングラーの三枝久美恵さんに直接連絡が届きました。フォワードの鈴木さん、三枝さんは最近、TBFから年間のタグ尾数の多さから表彰を受けており、TBFとはとくに親密な関係をもたれています。

このクロカジキは昨年8月25日(金)、翌日から開催される「茨城ビルフィッシュトーナメント」に向けて海上調査に出ていた鈴木賢広キャプテンの「フォワード」が大会海域となる大洗沖でT&Rした推定120kgのクロカジキで、過去にも静岡県下田沖でタグ&リリースされたクロカジキがこの海域で再捕されています。日本沿岸を通過した黒潮の流路がこのあたりを通過することと大いに関係がありそうですね。
★見かけの移動距離は、1,230kmでした。

「フォワード(キャプテン:鈴木賢広さん)」がタグ&リリースしたクロカジキBF-537331の、みかけの移動経路。(みかけの移動距離は1,230km)

タグ&リリースされたときの写真です。(2017年8月25日・ボート:フォワード・茨城県大洗沖・クロカジキ推定120kg)

2003年7月下田JIBTで「アドミラルVI(キャプテン:前田利幸さん)」によって衛星タグを装着されたクロカジキの移動。同年12月にタグがカジキの魚体から予定どおり離れて海面に浮上し、データを人工衛星に送信してわかりました。今回の再捕と同じ海域ですね。