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現在、ブラックバスが有効に利用されていると思われる水域でも、漁協などで管理され、その実情が把握されている水域はごくわずかです。漁業者や固有の希少生物に強い影響を与えかねない水域でのバスの生息はもちろん好ましくありませんが、ブラックバスを漁業権魚種として認可している水域以外で、ブラックバスを有効に利用できる水域はたくさんあると思われます。
現在のブラックバス害魚論は、環境破壊などの言葉であたかもブラックバスが環境に非常に悪影響を与えているといった印象を一般に広めてしまいました。一部の在来種などの減少は、環境の悪化などが主原因であるケースが多く、むしろ環境保全が固有種ならびに生物にとって一番大切なのはいうまでもありません。事実、豊かな自然環境を保った水域では、固有種とブラックバスが共存し、釣り人にとってもかけがいのないフィールドとなっています。
ブラックバスの魚食性が害魚論の原点でありますが、日本の内水面に生存する魚食性のある魚種は他にもナマズやヤマメ、イワナなどの日本古来の魚種からニジマス、ブラウントラウトなどの外国からの移入種も含め多く生息しています。ブラックバスの魚食性だけがとくに問題視される大きな要因は、非公式に放たれたということと、繁殖力が強く数が増えやすいことにあると考えられます。しかし、単純に魚食性だけを取り上げて害魚とするのはおかしな話です。全面駆除のような極論は現状に全くフィットしないばかりか、釣り人の存在を無視した考えと言わざるを得ません。
今後、ブラックバスの有効利用を考える水域では、魚だけの管理ではなく自然環境の保全も含めた総合的な水辺の環境整備を行い、ブラックバスを有効利用しながら在来種や水辺の自然を守り次世代のフィールド作りへとステップアップして欲しいと思います。
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