★11/15(土)【 JGFA沖釣りサーキット2014 第4戦カワハギ大会】結果レポート

沖釣りもIGFAルールで」という故服部善郎名人(JGFA名誉会員)の呼びかけで始まったJGFA沖釣りサーキット。その「第4戦カワハギ大会」が15日、神奈川県小網代・丸十丸で開催され19人が参加した。〝餌取り名人〟が相手ながら、後半には荒食いラッシュ。会員たちにとって納得の最終戦となった。     (報告/スポニチ 林 悠二)
     

【大会要項】
▼開催日     2014年11月15日(土)  7:00、出船 8:00、沖上がり14:20
▼場所        神奈川県小網代「丸十丸」
▼審 査     18cm以上のカワハギ3尾までの総重量。
▼ルール    IGFAオールタックルルールに準ずる。
                       (ハリ数は2本まで) 
▼その他     バッグリミットは18cm以上、20尾まで。環境に優しい鉄オモリ(30号)使用
▼参加人数  19人(うち、取材1名含む)

【当日の概況】
「当たりがあったらドンドン合わせてよ」。
城ケ島沖に移った後半を迎えてからだった。渋かった食いが一気に上向きバリ食いが始まったのだ。前半狙った小網代沖は前夜まで吹き続いた西風で底荒れ気味。潮もやや濁っていてカワハギ釣りには条件が悪い。単発の当たりで船中数尾という低調ぶり。餌を食われないこともしばしばあった。ところが城ケ島沖は水深こそ40mと深かったが、前半の不振がまったくウソのよう。
「今がチャンス!ここで釣らなければ後がないよ」…そんな勢いでキャビンから小菅裕二船長が激を飛ばす。
大会はハリ数2本のオールタックルであれば釣り方自由。カワハギは餌の着底を待っていたかのようにグン、ゴツゴツ…当たり頻繁。海底は起伏があり、底を切った宙釣りに分があるようだ。周囲を見渡すと終始、数人がリーリング中。そして、越冬を前に丸々と太った22〜23cm級が次々と宙を舞う。
胴調子気味の竿を大きく曲げながら、掛けるたびにバラシを連発する人も。「きっと大型だね。4回連続のバラシです」と苦戦していたのは横浜市の福永雄海さん(横浜ビルフィッシュクラブ)。世界記録をいくつも保持する名手もいつもの調子がでないようだ。そんな中、右舷正舷寄りで29cmをGETしたのが、大会で常に上位に食い込む小金井市の宮井敏晴さん(レギュラー会員)だった。
「ハリが折れたり、伸ばされたり…。やはり大物がいました」キモパンの〝メガハギ〟を手に顔をほころばせた。
女性やジュニアも快調に数を伸ばし始めた。高校受験を前に気分転換で父親と参加したのは古宮美祐加さん(ジュニア会員)。「また釣れた!」あれよあれよと言う間の3連続ヒット。2尾目は父の正勝さん(マーメイドアングラーズクラブ)の魚よりも型が良くてその後、手返しも早まりガ然馬力が掛かったようだ。
左舷トモ寄りでは秩父市の坂本幸博さん(個人正会員)が奮闘していた。「仕掛けをクルマに置いてきちゃった」と、急きょ船上で入手。セイゴバリ7号仕様のこの仕掛けが大当たりした。25cm級を交えて立て続けに4尾釣り上げ周囲からの大歓声に顔を赤らめる。「底上30cmの宙で待っていたら、はっきりした当たりが出ましたね」(坂本さん)。
穏やかな海上で全員が一喜一憂を展開したカワハギ大会。その結果、坂本さんが3尾の総重量970gでトップ、2位の宮井さん(886g)に84gの大差をつけ優勝を飾った。

 (写真・林 悠二、伊達 志織)
 

◆大会成績◆   (審査は3尾の重量、単位g)(敬称略)
 1位 坂本幸博 (個人正会員)     970
 2位 宮井敏晴 (レギュラー会員) 886
 3位 平澤貞三 (サポート会員)     874
 4位 若林  務 (レッドヘッダーズ)   854
 5位 浅野俊吾  (ファミリー会員)     830
 6位 岡田 徹   (レギュラー会員) 828
 7位 飯岡欣也  (サポート会員)     812
 8位 久保田英  (個人正会員)      800
 9位 筒井政和  (サポート会員)     792
 10位 浅野和也  (OSFチーム)      780
                                  =敬称略=
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 ★今後の「JGFA沖釣りサーキット」と「記録チャレンジ会」

▼ルールとマナーをもってフェアな釣りをする人の輪を広げる--これを目的に11年目を迎えた「JGFA沖釣りサーキット」。次回大会は2015年1月17日(土)、神奈川県葉山鐙摺(あぶずり)・たいぞう丸=℡046(875)1932=でアマダイを対象に開催します。なお、JGFAでは年4回開催するこの「JGFA沖釣りサーキット」の他、各魚種を対象に「記録チャレンジ会」を開催していきます。
今後の予定は「JGFAホームページ」「JGFAメールマガジン」でご紹介していきます。
  
 ★お問い合わせは
 JGFA沖釣りサーキット、沖釣り同好会に関してのお問い合わせは
 JGFA事務局へFAX=03(6280)3952。
           Eメールはこちら japan@jgfa.or.jp
【JGFA沖釣りサーキット・カワハギ大会 カワハギの良型サイズ平均値(上位3尾の合計重量より換算・単位g)】
釣り場:神奈川県三浦市小網代〜城ヶ島沖   遊漁船:丸十丸

NO.
1位 2位 3位 上位3位の3尾
平均値
1尾あたり
重量(g)
1 2005 1026 770 766 854 285
2 2006 894 845 810 849 283
3 2007 1094 864 840 932 310
4 2008 748 692 659 699 233
5 2009 770 754 742 755 251
6 2010 1270 1140 1100 1170 390
7 2011 932 906 902 913 304
8 2012 862 840 774 825 275
9 2013 776 690 638 701 233
10 2014 970 886 874 910 303

★2011年以降サイズダウンしていたが、2014年は回復した。

ほぼ全員がカワハギを手にしました

29cmの〝メガハギ〟を仕留めた宮井敏晴さん。堂々の2位に入賞

親子で参加した古宮美祐加さん(左)と正勝さん。サイズでは美佑加さんの勝ち

釣れても釣れなくても…船上を賑わかした仲良し夫婦の伊達志織さんと武さん

タナが決まって後半に追い上げた坂本幸博さん。優勝につながった

餌取り名人を相手に13尾釣り上げた浅野千明さん

優勝した坂本幸博さん(中央)と左が2位の宮井さん、右は3位の平澤貞三さん

今回も各メーカーからたくさんのご協賛を頂きました。ありがとうございます