7/5-6【第1回ロードオブホビオカップ】結果レポート


報告:雨宮 塁(ホビオカップ副実行委員長) 

●大会名: 第1回ロードオブホビオカップ
●開催期日: 2014年7月5〜6日(土〜日)
●場所: 静岡県伊東港を基地とする相模湾
●主催: ロードオブホビオカップ実行委員会、御夢庵工房
●後援: JGFA
●協力: JGFA所属クラブチーム、伊東港よしゆき丸、はるひら丸
●対象魚: シイラ(タグ&リリースされたもののみを対象)。叉長で計測。
●大会ルール: IGFAルールによるプラグキャスティングのみ。バーブレスフック
●参加者数: 44名(2日間)

 去る7月5日、6日の2日間にわたり静岡県伊東港にて開催されたシイラ大会JGFA後援「ホビオカップ」の報告を記したいと思う。
7月にしては肌寒い中、4時の集合時間よりも早く参加者の方々が次々と到着し、参加者の熱い思いが実行委員にも伝わる。個々のスタッフが自分の仕事を予定通りこなし、迅速に受付を済ませ開会式〜乗船へとスムーズに移行。今回は、はるひら丸とよしゆき丸にご協力頂き二船に別れて乗船しJGFAルールによる2日間のサーキットである。都合4船計算でのシイラの最大叉長を競う大会だ。ベテラン揃いの猛者の参加者が続々と乗船し皆の顔つきも変わる。ゲストとして釣りドルのふくだあかりさんも参加し乗船前に早速盛り上がる。嬉しいことに海外からも大会の開催を聞きつけマレーシア観光協会所属マレーシア・フィッシングガイドのLAM氏も参加。全員の準備が整い待ちに待ったスタート・フィッシング!予報は終日雨から曇りに変わったが強い風と今にも落ちてきそうな黒い雲が参加者を戸惑わさせる。港を出ると高い波が船の速度を阻みシイラには不向きな悪条件が見事に揃ってしまうが参加者達は微動だにせずミヨシに立ち、皆がワンチャンスをモノにしようと全神経を海面に注ぐ。今回、私自身も2日間よしゆき丸に乗船したが この日は、初夏とは思えない冷たい空気と寒さに思わず上着を着てしまう。
シイラを探し船を走らせるが日の出の時間になっても太陽は顔を出さず予報に反して雨までもが降り出す始末。しかしながら、やはりベテラン参加者の腕前に驚かされることになる。しばらくするとミヨシでヒット!活性が低いシイラを見事に食わせた。決して大きくないが皆のやる気がさらに上がった本日1本目の貴重なシイラである。残念ながら他のシイラは付いてこず1本のみですぐにまた船を走らせる。風が強く波も高いため沖まで出られず潮目や浮遊物へのアプローチが出来ない状況。しかしながら、参加者達は大きく触れる船の上で丁寧にキャストし、気がつくとまた1本、また1本とシイラを釣り上げていく。
サイズに不満は残るがシイラを測定しタグガンでタグを打ってリリースしていく。そしてこの日一番活性の高いシイラの群れを見つけ、皆に次々とヒット!好調時の入れ食いとまで行かなかったものの 6本を無事ランディング。
悪条件の中でのこの活性には皆の寒さも吹き飛んだ。結局、雨が強くなりこれ以上は危険と判断しストップフィッシングの12時より少し前に港へと船を向けた。実行委員と2日間通しの参加者はホテルへ向かいしばし休息。夜のメインイベント「ホビオナイツ」に備える。そして夜、6時になると寝ていた私の元へ奥村実行委員長から「起きろ!ホビオナイツ始まるぞ!」とLINEが入る。さすがである。猛者たちの宴が始まり力の限り酒を飲み続け夜は更けていったのである。

 翌朝は昨日とはうって変わって朝日が顔を出し、風も無く穏やかな海で、期待のできる大会2日目が始まった。2日目は明るい笑顔が印象的な釣りドル本間愛花さんが参加し、ベテランの猛者達からもしばし笑顔がこぼれた。出船前よしゆき丸船長と話し、「今日はデカイのいこう。デカいの。」と船長も参加者からも皆のやる気が船中に伝わる。
参加者を乗せた2隻の船は、朝日を浴びながらシイラを求めベタ凪の鏡面のような海面を滑るように全速力で走る。これもシイラ釣りの醍醐味、夏を感じる瞬間である。出船後、しばらくシイラは確認できず朝の間の良い時間にコンタクトがない。焦りを感じたが船長からキャストの合図で諦めず皆で一斉にキャストを繰り返す。
その瞬間、この日は幸運にも私に最初の一本がヒット!このヒットを皮切りに船内で連続ヒット!皆でシイラを満喫するがサイズにやはり苦しむことになる。私は72cmの物足りないサイズ、この連続ヒットでは最大80cmまでだった。一方、はるひら丸チームはコンスタントに釣れている模様で大会最大93cm が出たとの連絡。日が昇り海面の水温が上がりシイラの活性が上がったのかと期待したが後が続かず苦戦。サイズを求めて走り回り、強い日差しを浴びて汗をかくが、裏腹に迫る時間に違った冷たい汗をかく。ストップフィッシング間際、沖の潮目で2本ヒットした。なんとこのヒットで船中全員がシイラを手にすることができた。はるひら丸チームは連続ヒットも多数あり、西と東で別れたのが個体数に差が出たのかもしれない。状況が厳しい厳しいと書いたが、蓋を開ければ結果2日間で合計41本のシイラが釣り上げられた。初日の悪天候を乗り越え大会第1回目にしてこれだけの結果を出せたのはすべて参加者皆さんのおかげであると思う。
 
【大会結果】 (敬称略・長さは叉長)
1位 坂本良幸93cm 
2位 稲葉 孝浩86cm 
3位 福永雄海80cm

レディース賞:
1位 外岡美智代73cm 
2位 本間愛花64cm  

第1回ホビオカップを事故なく無事に終わることができ参加者の皆様、よしゆき丸、はるひら丸、ゲストの方々、協賛協力をしてくださった多くのメーカー様に改めてこの場を借りて御礼を申し上げます。

悪天候での初日の出船(よしゆき丸) 

大会協賛メーカー様をバックにプリントした大会Tシャツ

大会ロゴマークと奥村正巳大会実行委員長

サイズを測りタグ&リリース

サイズを測りタグ&リリース

外岡 美智代さん 73cmでレディース賞優勝!

2日間終了後の表彰式 一番右は本間愛花さん