2/23【JGFA沖釣り同好会オニカサゴ記録チャレンジ大会】結果レポート


沖釣りファンで構成する「JGFA沖釣り同好会」が2014年2月23日、神奈川県平塚沖でオニカサゴ(標準和名イズカサゴ)を対象に開催されました。〝深海の宝石〟とも呼ばれるこの魚、甘い食味が大人気の一方で、同好会メンバーが狙うのは記録の更新。IGFAルールにのっとり全員が手巻きリールでチャレンジしました。審査は1尾の重量で行われその結果、久保田英さん(49=大田区、正会員)が970gを釣り上げて初優勝しました。 

◆参加者:  13人(うち取材1名含む)
◆大会規定ほか◆
▼主   催    JGFA沖釣り同好会 
▼日 時  2014年2月23日【日)
▼場 所   神奈川県平塚「庄三郎丸」 TEL 0463(21)1012
         庄三郎丸のホームページ   http://www.gyo.ne.jp/shou3/
▼集  合   6:00、 出船7:00、 沖上がり14:00                  
▼審    査  イズカサゴ(オニカサゴ)1尾 (30cm以上)の重量
▼規   定 ★IGFAルールにより行います。(電動リール、クッションゴムは不可)  
      ★オモリ:原則的に鉄オモリ50〜60号を使用。ラインはPE1〜3号。
     釣座は抽選。
     ※バッグリミット オニカサゴ全長25cm以上、5尾までとする。

春はすぐそこまで来ているはずなのに…。当初開催予定の16日が記録的な大雪で順延。そのために参加者が大幅に減って第17号庄三郎丸(後藤久船長)の船上は13人(うち、取材1名含む)でゆったりムードでの開催となった。この朝も、北東の風が強く空はどんよりして今にも雪が降りだしそうな中での釣りとなった。対象のオニカサゴ、日本記録は1.5kg。冷たく深い海で長時間かけて成長する魚で1㎏オーバーともなれば何年もかかっているのでは。でも、船宿が発進する毎日の釣り情報ではここ連日良型が姿を見せていて、記録更新もそう難しいことではないと思われる。
航程約20分。平塚東沖に到着。「140mです。段々浅くなりますから根掛かりに注意して」久船長から待望のゴーサインが出る。片天2本バリ、オモリ60号。鮮度の良いサバの切り身が餌。大半の参加者が使うタックルは、PEライン1〜2号。深場のアマダイ釣りで使ったものを流用している人も。だが、この釣りで付きものが根掛かり。一度掛かるとライン切れも免れない。
そんな中、船中第1号が左舷船首で上がった。開始後1時間、食い渋りを思わせていた中でのヒット。1㎏弱ながら尾ヒレをピンと張った勇姿はまさに深海の宝石だ。釣り上げたのは沖釣りが大好きな小金井市の宮井敏晴さん(59=レギュラー会員)で、宿の常連さん。その後も当たりが出るがトラギスやサバなど外道が多く、当たりもないのに餌が消えることもしばしば。右舷船首では荒川区の浅野法子さん(52=ファミリー会員)が竿を大きく曲げたが、これは1mを超すサメ。いつもはご主人・俊吾さん(52=ファミリー会員)と競うように大物を上げているのにどうも振るわない。
船上がにわかに活気づいたのは午後の下げ潮時。各所でタモ取りされるのは大小こそあれどれも本命の赤い魚。左舷正舷の宮井さんの左隣で竿を立てたのが久保田さんだった。納竿1時間前。「周りで釣れているので魚はいるはず。諦めず誘い続けていたら魚信が。十分に待ってから大合わせするとズン!」タモに収まった魚はこの日一番の良型。その直後、宮井さんが2尾目の本命を水面に浮かせたが、これは久保田さんの魚と比べて幾分小さめ。
審査の結果、久保田さんが2位に90gの差をつけ初優勝に輝きました。当日の本命釣果は0〜3尾で、最大が970g。結局、念願だった日本記録更新は残念ながら達成できず、次回の釣行にお預けとなってしまった。
    (構成・林 悠二/スポニチ/マーメイドAC)
 
 
 ◇大会成績◇ 審査は1尾の重量(単位g)
1位 久保田英(正会員・個人)     970
2位 宮井敏晴(レギュラー会員)   880
3位 林 悠二(特別参加)             820
4位 若林 務(レッドヘッダーズ)   620
5位 坂本幸博(正会員・個人)      360
               (敬称略)
 
 【今後のJGFA沖釣りサーキット予定 】
  ▽4月26日(土)=第2戦「マダイひとつテンヤ大会」 荒天の場合4月27日(日)に順延
 ★詳しくはこちらをご覧下さい↓
https://www.jgfa.or.jp/news/event/p000522.html

  ▽9月13日(土)=第3戦「ヒラメ&オープン大会」飯岡・隆正丸。荒天の場合は9月20日(土)に順延
  ▽11月15日(土) =第4戦「カワハギ」小網代・丸十丸。荒天の場合は11月22日(土)に順延
【今後のJGFA沖釣り同好会予定 】
   ▽5月11日(日)=「マダイ・コマセ釣り」久里浜・ムツ六
   ▽9月27日(土)=「アカムツ釣り」波崎・はまなす丸。荒天の場合は9/28に順延
   ▽10月4日(土)=「マゴチ釣り」横浜本牧・長崎屋。荒天の場合は中止
   ▽10月19日(日)=「ヒラメ釣り」銚子外川・福田丸。 
 
参加申し込みは…JGFA事務局まで。
 Eメールはこちら japan@jgfa.or.jp  FAX:03-6280-3952 
 
 

納竿の一時間前、ほぼ同時に本命を釣り上げた宮井さん(左)と久保田さん。審査の結果、90gの大差を付け970gで久保田さんが優勝

埼玉県秩父市から参戦した坂本幸博さんも良型GET

日頃は人が羨むほど好調な浅野俊吾さん。大サバの一荷はあったが本命には嫌われてしまった

本命は釣れるけど…「また、赤ちゃんがきちゃったよ」

納竿間際に待望の本命を釣り上げた若林務さん