6/16【第10回石鯛タグ&リリース大会in三宅島】結果レポート

名称…第10回石鯛タグ&リリース大会in三宅島
 
主催…JGFAサバロ、磯釣人魚会( 石鯛釣救援隊 )
 
後援…NPO法人ジャパンゲームフィッシュ協会(JGFA)、
 
協力…東京都三宅村 全日本磯釣連盟・関東支部
 
日時…2013年6月16日(日)
 
ルール…IGFAルールに基づくJGFA方式によるタグ&リリース
 
表彰…尾叉長の大きさによる 優勝 2位 3位
 
【大会趣旨と目的】
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三宅村遊魚ルールである石鯛類に対するバッグリミット設定への賛同と応援。 
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タグ&リリースによる石鯛類の三宅島における成長率、移動、個体数の掌握。 
 * 現在既にキャッチ&リリースを実施している釣り人への応援と釣り具業界及び一般釣り人に対する石鯛類のキャチ&リリースの啓蒙
 
【参加者】 8名

【釣果】
リリース総数…12尾 すべてタグ&リリース
30cm以下    2尾
30cm〜35cm  6尾   
36cm〜40cm  2尾   
41cm〜45cm  0尾   
46cm〜50cm  0尾   
50cm〜55cm  1尾 
56cm〜60cm  1尾  

【大会結果】
優勝:高瀬彰 60cm 5.35kg 三本マカド根
2位:井上武夫 50cm 3.0kg 三本マカド根
3位:米本誠 39.5cm 三本エビ根
  
【総評】
週中に出来た台風で開催を危ぶまれましたが、大会当日は雨模様ではあるものの、運良く凪に恵まれ、第10回大会は参加者全員で名礁三本嶽へ渡礁する事が出来ました。
ここ数年この時期は黒潮の蛇行により、三宅島近辺はいわゆる冷水塊のド真ん中で、水温は例年より3度以上低いというコンディションでした。とはいえ、この状況に多少魚も慣れてきているのか?アタリは多い印象でした。

そんな中、10回を数えた当大会歴史の中で最大魚となる60cm,5kgオーバーのクチジロがマカド根から飛び出しました!釣られたのは石鯛釣り3回目の高瀬彰さん。当然彼の自己記録となる立派なクチジロですが、写真とリリースシーンの動画を思い出にタグ&リリースし、元気に泳いで行きました。このクチジロを筆頭に他50cm3kg、あとは30cm台のイシガキダイ12尾全てに大いなる期待を込めてタグを打ち、リリースされました。
このクチジロや小さいイシガキダイはどこから来て、どこに行くのか?はたままた、このままここで大きくなるのか? まだまだ判らない事が多く、今後も石物のT&Rは必要だと考えます。


例えば秋に沢山釣れる伊豆半島のイシガキダイですが、何十年経っても釣れるのは1kg程度。つまり2kg以上になる前にイシガキダイはどこかに移動していると考えられます。その移動先はどこなのか?未だ解明されていません。三宅島も1kg台のイシガキダイはまぁまぁ釣れますが、2kgを超えると極端に釣れなくなります。ピラミッド型ではなく、じょうろのような型で生息数が形成されています。因に以前、私が再捕したイシガキダイは5年で25cmが37cmと、最大10kg以上になる魚の幼魚時代とは思えない成長の遅さが小さなイシガキダイにタグ&リリースした事で判りました。この成長の遅さもじょうろ型の原因だと思われます。今大会の優勝魚となった60cm5kgオーバーのクチジロはいったい何年の歳月をかけてあそこまで大きくなったのでしょうか?
 
三宅村が制定した石鯛類のバッグリミットルールが釣り人の間でしっかり守られ、今後さらに安定した釣果が望めるよう、大会を通じて三宅村発信のバグリミットに応援を送り、今後も協力していくことを参加者全員で確認し、無事大会を終えることが出来ました。

大会趣旨に賛同頂いたメーカー各社様にはこの場を借りてお礼申し上げます。
ありがとうございました。
 

10回目となる「石鯛タグ&リリース大会in三宅島」が2013年6月16日(日)に開かれました。

叉長60㎝、5.35㎏を筆頭に12尾のイシガキダイがタグ&リリースされました。

優勝した高瀬彰さんと優勝魚のイシガキダイ(叉長60㎝・5.35㎏)

上位入賞の皆さん