1/20「服部名人杯沖釣りサーキット2013・第1戦・アマダイ大会」結果レポート

「沖釣りもIGFAルールで」という服部善郎名人(JGFA名誉会員)の呼びかけで始まったJGFAの沖釣りサーキット。今年も4戦を
予定。そして、この20日に第1戦のアマダイ大会が神奈川県相模湾で開催されました。
 
★ルアーやフライやトローリングだけがIGFAルールで認められるわけではなく、餌釣りだって、IGFAルールで認められることをアピールしようというのがこのイベントの趣旨。
★同時に、将来の資源を大事にしようという「バッグリミット」を啓蒙するためのイベントでもあります。
★バッグリミットとは…魚を減らさないために、持ち帰る魚の尾数やサイズを制限すること。たくさん釣れるような場合にはバッグリミット分以内を持ち帰り、他はリリースするというシステム。昔、魚を持ち帰る際に袋(バッグ)を用いたことから、バッグリミットと呼ばれるようになりました。
★リーグ戦といっても親睦が第一。「楽しく和やかに」が合い言葉です。
●主催:NPO法人 ジャパンゲームフィッシュ協会(JGFA)
●日程:2013年1月20日(日) 出船7:00  沖上がり14:00
●船宿:神奈川県平塚「庄三郎丸」 TEL 0463(21)1012
●参加:27人(うち、取材1人含む)
●参加費:一般10,000円、女性6000円
  (船&餌代・懇親パーティー代、鉄オモリ代、稚魚放流寄付金1000円込み)
●審査対象:アマダイ (20cm以上)3尾以内の総重量
●ルール:
* IGFAルールに準ずる。(仕掛けはテンビン2本バリ)
* バッグリミット:アマダイ全長20cm以上、7尾までとする。他魚を含め10尾まで。(後の魚は可能な限りリリース)。
* 道糸:PE1号に統一。仕掛けはテンビン2本バリ。
* オモリ:鉄オモリ40号を支給し、統一。
●サーキット・ポイント:1位10点、2位9点、3位8点、4位7点、……1位1点、他に参加点1点が加算されます。(服部名人杯には会員外でも参加できますが、サーキット・ポイントはJGFA会員のみに与えられます)
●電動リールやクッションゴムもIGFAルールでは魚に対してフェアではないということから使用を禁じていますが、この重さ(鉄オモリ40号)なら100mの巻き上げも苦になりません。
●IGFAルールでは、ロッドキーパーにかけたままの、俗に言うウインチファイトは釣り人が魚より楽をしてはいけないということで禁止。船端に竿をかけてのファイトも当然だめですが、これもオモリが軽くなることでクリアすることができるわけです。これからはもっと軽いオモリで楽しく、鉄オモリを使うなど環境に配慮した釣りスタイルで楽しみたいと思います。

【当日の概況】
〝デカ・アマ〟乱舞! JGFA主催「服部名人杯沖釣りサーキット」の第1戦が20日、アマダイを対象に平塚・庄三郎丸で開催された。海上を割って50cm前後の大型が続出、1.75kgの世界タイ記録(今後、申請します)も飛び出す勢いとなった。 
 (構成 林 悠二/スポニチ)
世界記録が出ることで知られるJGFA平塚大会。過去、09年には1.70㌔、11年に1.75㌔の世界タイ記録を出している。隔年で記録魚が出るパターンでいけば、13年も…。今大会は、そのジンクスを彷彿させる大会となった。
2隻に27人が分乗、12号船(府川勝船長)が目指すのは世界記録魚が潜む100mライン。超深場&大物相手だが、全員IGFAルールに則り電動リール、ゴムクッションなし。大会の審査は3尾までの重量で競われるが、その一方で大物に1対1の勝負を挑む楽しみもあるのだ。
大磯沖での第1投で早速、良型を釣り上げたのは世界記録保持者の福永雄海さん(35=横浜ビルフィッシュC)。今季7回の試釣を重ねてのエントリーだとか。その直後、今度は左舷正舷寄りの女流アングラー・リッチモンドひとみさん(43=逗子市)が47cm、次いで45cmを連続GET。
「唇が太い大物を見るとうれしくなる」とひとみさん。仕掛けがフワフワして安定しないため、「ハリスにガン玉を付けたのが正解でした」。午前中は潮が効き、その後も本命が次々と顔を見せる。そして、左舷胴の間では50cm前後の大物が連発した。とはいえ相手は深海に住む魚。「これまで50m以上の魚は電動リールに頼っているので、手巻きはきついです」とやや諦め気味だったのは池田義明さん(63=横浜市)。ところが、置き竿にした昼食の最中、竿がギュ〜ン! 48cm(1.10kg)。その後も46cm、36cmを続けざまに上げてニンマリ。そんな中、夫婦で参加した浅野俊吾さん(51=荒川区、ファミリー会員)、法子さん(同)は共にスピニングタックルでのチャレンジ。「人生初アマダイです」と40㌢級を掲げる法子さんは、次いで30㌢級のオニカサゴも上げるなど絶好調。それを追って51cmを取り込んだのが俊吾さん。交互に竿を絞って結果的に法子さん3尾、俊吾さん6尾と爆釣を楽しむ一日となった。俊吾さんが「重かった!」と持ち上げた1尾を検量すると1.75kg。これが〝今日1〟の特大。世界タイ記録の認定はIGFA審査待ちとなるが、ほぼ間違いなし。
一方、17号船(後藤久船長)も大健闘。こちらも100mラインを集中して狙い47cmが出るなど午前中は良好。しかし、浅野さんの魚には届かなかった。
(写真提供:林 悠二 伊達志織/マーメイドAC  田中滋/ジャパンビルフィッシュクラブ 若林務/レッドヘッダーズ )

 ○…JGFAの記録は重量制で、その差が11kg未満の魚の場合、56g(2オンス)以内の重量差は同等とみなされタイ記録となる。

   ◆大会成績(審査は3匹までの重量 単位㌘)
     ①池田義明(横浜市=一般)              3300
     ②浅野俊吾(荒川区=ファミリー会員)      3100
     ③岡田徹(海老名市=個人会員)      2800
     ④上野ひとみ(TEAM T.A.G)           1850
     ⑤兵頭実(横浜ビルフィッシュC)        1640
     ⑥福永雄海(同)                           1520
     ⑦遠藤剛(さいたま市=一般)          1500
     ⑧浅野法子(荒川区=ファミリー会員)    1350
     ⑨羽石勝浩(足立区=一般)            1220
     ⑩片岡大治(横浜市=一般)              800
                 (敬称略)

 
●下船後は懇親パーティー。庄三郎丸の待合室を貸し切っての和やかな時間を楽しみました。参加者から集めた稚魚放流寄付
金が、若林務専務理事から神奈川県栽培漁業協会の理事長でもある庄三郎丸の後藤勇船主に手渡され解散となりました。
★なお、第2戦は4月21日(日)、千葉県飯岡沖で一つテンヤのマダイを予定しています。
 
★大会に関しての問い合わせは↓
 ▼JGFA事務局  FAX:03-6280-3952

平塚港に集合した参加者。まずまずの成績に笑顔が並ぶ

世界タイ記録に相当する51cm、1.75kgの特大アカアマダイを釣った浅野俊吾さん

上野ひとみさんも大健闘。釣果は2匹だったが1850gで4位

12号船では遠藤剛さんが47cmを。この後、良型オニカサゴも上げた

17号船で最大47cmを釣り上げた岡田徹さん

浅野夫妻の右隣で釣っていた池田義明さんは3300g(3尾)で優勝に輝いた

優勝した池田義明さん(中央)と左は2位の浅野俊吾さん。右は3位岡田徹さん

参加者から集めた稚魚放流寄付金を若林務専務理事(右)から庄三郎丸の後藤勇船主へ

大会にご協賛頂いた各メーカー