第7回 御前崎ビルフィッシュトーナメント 結果レポート

8月24日(金)〜26日(日)、静岡県御前崎市において、「第7回御前崎ビルフィッシュトーナメント」が参加40チーム、選手・ゲスト・役員を含め、総勢250名の規模で開催されました。

 

厳しい残暑が続く中、雨の心配は無かったのですが、沖縄近海を北西に進む非常に勢力の強い台風15号のウネリが大会海域にも入り、御前崎港入口のテトラポットで砕け散った波が、防波堤に向こうに打ち上げ花火のように見え隠れするものの、沖はなんとか釣りも出来る状況のようで、予定通り開催することとなりました。

 

【24日(金):前夜祭】  御前崎グランドホテルのプールサイドに、アメリカン・ホットドッグのトレーラーハウスが出現し、他にも焼きそば、焼肉&餃子のコーナー、飲み物コーナーにフルーツまで、てんこ盛りに用意され、プールサイドには涼風も吹いて“ナイス!”な雰囲気となってきました。

御前崎BFTの前夜祭のクライマックスといえば恒例の「カヤックレース」!

片道75mのプールを2人乗りのシーカヤックで往復するのですが、その距離は当然150m!

運動不足のオジサンたちの体力では案外キツイのです。

出場者は当然、今大会の参加チーム! キャプテン自ら選手として志願するチームや、クルーに任せたチームなど、スタイルはそれぞれでも、御前崎に来たチームは全員このレースを楽しみにしています!

レースは2組ずつの予選から始まり、準々決勝、準決勝、そして決勝まで全19レース!

手に汗握るバトルが繰り広げられるはずなのですが、なかなか思うようにまっすぐ進まないシーカヤックに手こずり、必死にパドルを操るもののバランスを崩して横転するチームが続出! プールサイドではお腹をかかえての大爆笑! もう最高の前夜祭となりました!

 

【25日(土):大会初日】  この大会はエリアが東西に広いため、初日に限り大会海域内での合流参加もOK・・・ということから、公平をきして午前7時に実質のスタートがきられます。

沖に出ている本部船「ウェイビーライン」から“スタートフィッシング!スタートフィッシング!”のコールが無線で全艇に届きます。

海域の水温、水色も申し分なし。鳥もチラホラ飛んではいるのですが、スタートから1時間半、カジキからの応答がありません。

何か変だなあ〜と思い始めた8時35分、先日のJIBTで初優勝した「ソールズベリー」から『カジキヒット!』の声が無線で流れました! おっ、まだJIBTの“ツキ”が・・と思ったものの、すぐにフックオフ! そしてしばらくの静寂があった1時間後、今度は「大洋丸」からヒットコール! しかし残念ながらこれはバラしてしまったものの、ここから地合いに入ったのか、「ソールズベリー」がこの日2回目のストライク! その3分後には「イダテン」が、さらに7分後には「ファイティングレディー」と立て続けにヒット!

「ソールズベリー」はまたもやラインブレイクに泣かされるも、「イダテン」が50LBラインで推定150kgのクロカジキにT&Rを決めて195ポイントを獲得!

また「ファイティングレディー」は本部船「ウェイビーライン」のすぐ横で、なんと30LBを操り、93.5kgのクロカジキをキャッチ! 159ポイントを獲得したのです。

それから1時間、海は何事も無かったように静寂を取り戻していましたが、その静寂を破ったのは、またもや「ソールズベリー」!今日3度目のヒットで推定110kgのクロカジキにタグを打ち、やっと・・・130ポイントをゲット! さらに1時間後「レバンテ」からヒットコールが! チームワークよろしく50LBラインで推定130kgのクロカジキをT&R! 195ポイントを獲得したのです。

午後に入りストップフィッシングまで残り1時間。またまた「ソールズベリー」からなんと4回目のヒットコールが・・・・、しかし残念ながらフックオフ・・。 そしてこの日を〆たのは「ピラール」。 ストップフィッシング20分前に推定130kgのクロカジキにT&Rを決めて

195ポイントを獲得しました。

大会初日、全体としては9回のストライクがあり、5尾の釣果(キャッチ1尾、T&R4尾)が記録されました。

さて、まだ明るさが残る夕方6時半からは御前崎グランドホテルのスカイラウンジでウェルカムパーティーが開催されました。

前夜祭に参加できなかったチームも含めて全チームが一堂に会し、楽しい懇親会が始まりました。 ステージ上では魅惑的なタヒチアンダンスのショーが・・・・・。何曲かのショーの後にスペシャルゲストが呼ばれステージに登場。 なんとJGFAの長鋪会長、BOL全国幹事長の渡邉さん、東日本幹事長の山口さん、、地元・中日本の林さんの代理に、本場のタヒチアンダンサーかと間違えるほどピッタリ体型?の「ウェイビーライン」の森上さん、そこにご存知マハロの岩崎さんも加わって、“素晴らしいスペシャルステージ”の開演です!

もうお腹がよじれるほどの大盛り上がり! 次にステージに登場したのはマジックショー。いわゆる“手品”。二人のマジシャンがステージを降りて、各テーブルを回りながらカードマジックを披露してゆくのですが、目の前の信じられない“現象”に皆さん目をシロクロ!あちらこちらで大きな歓声と拍手がわきおこります。

皆さんを魅了したマジックも終了して、ある意味、ここからが本番”? メインイベントの抽選会では「シャインフレンズ」の照井さんがアドリブ連発でさらに盛り上げ、もう〜会場の皆さんは1年分以上、笑ったのではないでしょうか? いやいや本当に楽しい・・、いや楽し過ぎるパーティーでした。

 もう一つ、この楽しいパーティーの中で、BOLリストバンド《絆》のご協力もいただきました。 ビルフィッシュレディーのお二人が会場を回り、なんと114,000円もの義援金が集まりました。ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。

 【26日(日):大会最終日】  実は・・・・前日の海況情報では台風15号の影響は二日目の方が大きいのでは?・・・というものでした。 早朝、大会本部に向かう車中から見た海岸に打ち寄せる波は、たしかに昨日より大きくなっているようにも見えました。

しかし、沖の影響はさほどでも無い・・との判断で予定通りに決行となりました。

6時30分(+3分)、スタートフィッシング! 今日の本部戦は「レックス」。 ご自信もカジキを探しながら、参加艇からの情報を聞き、それを全艇に伝える・・という重要な任務を携えての出港です。

この日最初のヒットコールは「ストリームライン」。30LBでカジキを掛けたものの、すぐにラインブレイク! 残念な結果でしたが、自分たちが判断してルアーを流し始めた海域にカジキが居たことで自信を得て、再びルアーを海中に。 しばらくの静寂の後の9時過ぎに「大洋丸」からヒットコールが・・・、しかしこれもラインブレイク! そろそろ10時か〜と思った9時54分、昨日の本部船「ウェイビーライン」からヒットコール! 30LBラインでのファイトがスタートしました。 それからまもなく「ストリームライン」から再びヒットコール!同じく30LBラインで約20分のファイトの末、推定100kgのクロカジキをランディングした・・・との無線が入り、同時にファーストマーリンポイントも獲得したのです。 

そのころ「ウェイビーライン」は最後のツメに入っていました。 慎重に・・・慎重にカジキとの距離を縮め、「ストリームライン」のキャッチから10分後、推定130kgのクロカジキへのT&Rを決めラインクラスハンデにより221ポイントを獲得しました。

その後、11時半頃に「アメニティ」が80LBラインでクロカジキをランディング! 検量の結果、64.5kgで64.5ポイントを獲得。 その後「大洋丸」が50LBラインで推定80kgのクロカジキにT&Rを成功させ、このカジキが二日目最後の釣果となりました。

 さて、優勝争いも「ウェイビーライン」と、「ストリームライン」の2チームに絞られてきました。 ともに30LBラインでファイトし、「ウェイビーライン」はすでに221ポイントを獲得しているのです。もし「ストリームライン」がランディングしたカジキの重量が100kgならばファーストマーリンポイントを加えても220ポイントとなり、1ポイント差で優勝は「ウェイビーライン」に・・・、カジキが101kg以上なら「ストリームライン」の優勝!と、俄然トーナメントのフィナーレに相応しい状況となってきました。

と、防波堤の向こうから「ストリームライン」が入港してきました。デッドスローで進む船体が徐々に大きくなり、本部前の検量ポンツーンに着岸。岸壁からの視線は一斉にデッキに横たわるカジキに集中します。

カジキの尾の付け根にロープが巻かれ、計量器が連結されたクレーンでカジキが持ち上げられ、その全身が現れました。 はたして・・・・・計量器の数字は・・・・74.5kg!

この瞬間、「第7回御前崎ビルフィッシュトーナメント」の優勝は「ウェイビーライン」に輝いたのでした。

最後は1ポイントの勝負となった今大会。その主役の片方を演じた「ストリームライン」は6位という結果にはなりましたが、釣果のあった9チームの皆さんの表情は全員、満足感に輝いているように見えました。

そして、林キャプテン率いる「ウェイビーライン」の皆さん、本当におめでとうございました。

 

【大会の結果】(敬称略) ※同ポイントの順位は時間の早い方を上位としました。

1位 ウェイビーライン     林 憲昌   221.0ポイント

2位 イダテン         杉本晋之介  195.0ポイント(8/25 10:22)

3位 レバンテ         長谷川道治  195.0ポイント(8/25 12:01)

4位 ピラール         木内智之   195.0ポイント(8/25 13:38)

5位 大洋丸          松下正春   195.0ポイント(8/26 11:40)

6位 ストリームライン     由良拓也   176.7ポイント

7位 ファイティングレディー  高橋直孝   158.9ポイント

8位 ソールズベリー      高橋憲嗣   130.0ポイント

9位 アメニティー       清水 厚      64.5ポイント

T&R賞   イダテン        杉本晋之介

御前崎BFT前夜祭恒例のカヤックレース!これが盛り上がるんです!

水面が穏やか・・・ということは、断然引き離しての独走か・・・または・・・

最後の検量までハラハラ、ドキドキでしたが、見事に優勝をかざった「ウェイビーライン」

同ポイントが4チームある中、大会初日の10:22にT&Rという時間で、2位にすべりこんだ「イダテン」

大会初日、12:01 T&Rという時間で3位入賞の「レバンテ」。いつも明るいチームです!

初日の釣果を〆た「ピラール」。ストップフィッシング20分前にT&R成功!

2012 HIBT第2位の成績を持って挑んだ「大洋丸」! 結果は5位となりましたが、カヤックレースでは優勝しちゃいました!

推定100kgのクロカジキをランディング! という無線で今大会を最後までハラハラさせて盛り上げた「ストリームライン」

大会初日、本部船「ウェイビーライン」のすぐ横でカジキをランディングした「ファイティングレディー」林さん、ごっつあんです!

初日、4発ヒットさせた「ソールズベリー」。JIBTのツキをそのまま持ち込んだようでしたが・・フックオフも多くて・・。

釣ったカジキとともに、大会のステージにクルーと一緒に上がることを夢見ていた「アメニティー」。地元の大会で夢がかない、幸せです!

ウェルカムパーティーのステージに、タヒチアンダンスのスペシャルユニットが登場!もう最高のステージでした!