5/22(日)服部名人杯・沖釣りサーキット第2戦【東日本大震災復興支援・剣崎沖マダイ大会】結果レポート

「沖釣りもIGFAルールで」という服部善郎名人(JGFA名誉会員・2010年IGFA釣り殿堂入りメンバー)の呼びかけで始まった服部名人杯沖釣りサーキット。今年の第2戦、マダイ釣り大会が神奈川県剣崎沖で開催されました。今大会は大震災復興支援大会として開催しました。
日時 2011年5月22日(日)  出船5:30〜沖上がり12:30
船宿 神奈川県三浦市剣崎港「大松丸」
釣り場 剣崎沖 水深40〜50m
参加者 15名(18名申し込みのうち前日までに3名キャンセル)
天候 早朝から南西風がやや強く海上はウネリ高い
ルール IGFAルールの規定により、ハリは2本まで。電動リール、クッションゴムは不可。
ラインクラス 15kg(30lb)以下。(当日はPE3号以下で統一しました)
当日の仕掛け 道糸:PE3号以下、リーダー(ハリス):3〜4号。ビシ60号。※リーダー(ハリス)の長さはIGFAルールの規定により、先糸とテンビンの長さを含めてハリの末端まで9.14m以下。当日は先糸、テンビンを除いたハリス部分のみ6mに統一して実施。
バッグリミット マダイ全長40㎝以上2尾(1人)まで。他魚については合計10尾まで。もちろん、オールリリースも奨励。
【当日の概況】
早朝から南西風が強く波も高いため出船が心配されました。しかし、狙うマダイはシケ気味くらいの方が釣果が望める魚。女性2人を交えた参加者たちの顔は出船を前にヤル気満々でした。
  「タナは海面から25mです」航程20分後、大松丸の鈴木勇一船長から待望の開始合図がでました。〝一発大物〟が望める乗っ込み期とはいえ、IGFAルールで全員がクッションゴム、電動リールを使わず、ハリスの長さも6mで統一しての大会です。
風波の影響か船が右舷寄りに流れるため、左舷側は朝からコマセ係になった感じ。潮が逆に流れ出すまで我慢の子を決め込む中で、右舷では早々に連発です。40cm弱ながら第1投からマダイが飛び出し3連発。良型メジナも交じって次々と竿が絞り込まれます。胴の間でギューンと大きな弧を描いたのは浅野和也さん(54=横浜市、OSフィッシングチーム、会社役員)の竿。数分後、仲間が差し出す玉網で取り込まれた魚は3.75kg、全長67cmの大物でした。浅野さんは大ダイを掲げてエビス顔です。その魚を目の当たりにして、船上はにわかに活気づいたのですが…。その一方で、風波は強まるばかり。震災復興に向け、沖から元気を発信した大会は午前10時を前にゲームオーバーとなりました。

【帰港後】
帰港後は港の前の建物で表彰式、懇親会が催され、参加費の一部を放流基金として大松丸船長夫人を介して県栽培漁協へ寄付。また、参加者の好意で集めた震災義援金がJGFAを通し日赤へ送られる手はずとなりました。

▼大会成績(単位g)
 ①浅野和也(横浜市)3750②浅野千明(同)900。 (敬称略)
(写真提供:林悠二/スポニチ/マーメイドAC)


【服部名人杯2011・第3戦以降の予定】
第3戦  9/25(日) 予備日10/2(オープン大会と兼ねて)
 ヒラメ大会 (千葉県・飯岡・隆正丸)
第4戦 12/11(日) カワハギ大会(神奈川・小網代・丸十丸) 
剣崎沖の乗っ込みダイを狙った参加者たち。女性も2人加わり大物に挑みました
早朝から吹いていた南西風は強まるばかり。大きなウネリも治まらず苦戦を強いられる展開に…
午前6時55分にヒットした浅野和也さんの大物は3.75キロ。クッションゴムを使わずハリス3号、6メートルでの快挙です
大物を仕留めて優勝を飾った浅野和也さん(右)に、岡田順三名誉会長から賞品が贈られた
参加費の一部を放流基金として、岡田名誉会長から大松丸船長夫人(左)を介して県栽培協会へと手渡された